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Channel: 古代史の道
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日赤旧本館玄関

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 本欄にも書いたことがあるが、私はもう5年以上、名古屋第一赤十字病院に通院している。呼吸に難のある私は呼吸器内科にお世話になっている。3ヶ月に一度なのでさほど負担に感じていない。
 さて、昨日がその診察日。玄関の前庭を歩いているとき、何気なく解説板が目にとまり、目を通して驚いた。表題に「旧本館玄関」とあって、その下に説明が記されていた。旧本館とは今から100年余前に建てられた洋館造りの赤十字病院だ。なんとその玄関部分をそっくりそのまま遺したというのである。つまりモニュメント(記念建造物)だ。
 上を見上げると、なるほど、洋風の玄関が立っている。説明書きの一部に次のように記されている。
 「モダンな車寄せと戦前に流行した表現主義といわれる建築様式の重厚な構造が特徴で、歴史的価値の高い建造物です。」
 私は日赤に、これまでしめて4,50回は訪れている。そのたびに大抵はここの前を通る。道路を挟んで薬局がズラリと並んでいる。なのに、上を見上げるようなこんな建造物が目に入らなかったのだろうか。洋風の、こうした歴史的建造物は、愛知県庁、名古屋市役所、名古屋市政資料館があるが、現在も現役として利用されている。そしていずれも私の身の回りの生活に欠かせない存在だった。そして、現在なお通院している名古屋第一赤十字病院。そのモニュメントが目に入らなかったとは。
 言葉の発しようがない。日赤のこのようなモニュメントは今後ますます歴史的価値が高まることはあっても、弱まることはあるまい。こうした建造物が目に入らなかったのは、私のうっかりミスか。それとも身近すぎて気にとまらなかったのか。
            (2018年10月2日)
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