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Channel: 古代史の道
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日本文化の淵源

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 数日前のことだが、日本テレビでクイズ形式のアンケートを行っていた(番組名不知)。質問は「最近、一番多く撮った写真は? 」というものだった。私の記憶によれば、回答は/べ物 風景(含む植物)、人物、ぅ瓮眤紊錣蝓順番その他表現に不正確な所があるかも知れないが、4つの回答だったことだけは確かである。アンケートはこの4つの中から回答するものなのだが、私はこの集計結果に注目していた。理由は日本文化の淵源に直結していると感じたからである。この中で一番多く寄せられた回答は風景だった。計数は覚えていないが、たしか40%ほどもの回答が風景に寄せられていた。
 デジカメ撮影が大部分なので、昨今のグルメ志向を反映して一位が食べ物、二位が周囲の人物、風景はその次だろうと予想していた。なので、40%ほどもの回答が風景に寄せられたのを知ってやや驚いた。が、同時になんだかほっとした気分に捉えられた。
 ご承知のように、日本は四季の移ろいと河川や山岳の複雑さや美しさに恵まれた、いわゆる絶好の自然風景に恵まれた国である。このことは広大な砂漠地帯や熱帯地を思い浮かべればただちに了解できることである。
 この豊かな自然風景を反映して、私たち日本人は梅、桜、清流、野山、海岸等々を愛し、それらを淵源とする日本文化を育んできた。が、同時に、そうした自然風景は生まれながらに存在しているものなので、あって当たり前であり、とかくおろそかにする面もないではなかった。過疎化や森林の荒廃が進むのは見るに忍びないものがある。
 「最近、一番多く撮った写真は? 」とは、直接、日本文化の淵源を示すものではない。が、急速な都市化が進展する中にあって、なお、自然風景をカメラに収めておきたいとする人々が多いことを知って、ほっとした気分になった次第。同時に、わが日本もまだまだ捨てたもんじゃないな、と思ったのだった。
            (2015年4月14日)
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