政治経済等時事問題おしゃべり
私は国会中継をあまり見ない。が、時期が時期だけに、今回の参議院の模様は時折、テレビチャンネルを回す。国会中継を聞いていて、なぜ、安倍内閣の支持率が特に今月に入ってから急落し、軒並み不支持が上回っているのか、その理由が分かる気がした。たとえば毎日新聞(支持35%、不支持51%)、日経新聞(支持38%、不支持50%)、日本テレビ(支持39.7%、不支持41.0%)、共同通信(支持37.7%、不支持51.6%)等々支持率は30%台に急落している。
自分の信ずる所に従って安倍政権を支持するのは自由だが、民意のこうしたドラスティックな支持率急落を受け入れないようでは話にならない。
さて、私が目にしたのは福山哲郎(民主党)、福島みずほ(社民党)、山本太郎(なかまたち)だが、その他野党議員と政府側とのやりとりを少しでもお聞きになれば、反対が広がる理由がお分かりになるだろう。武力行使の新三要件に該当すれば地球上の至る所へ自衛隊を派遣できるとか、仮想敵国を想定してすでに日米合同演習が行われていたとか、イラク戦争で市民や子供らが数多く犠牲になったとか、私の知らなかった事実が次々に明らかにされ、政府側答弁はしどろもどろに見受けられた。
そうしたなかで、極めて象徴的な問題点が福島みずほ議員から出された。周辺事態法では武器(弾薬を含む)の後方支援は禁止されていた。すなわち、それが従来の政府方針だった。支援は医薬品や衣類等に限定されていた。ところが今回は弾薬は支援物資にいれられている、という。福島みずほ議員が執拗に追求すると、政府側は「米国側のニーズが高いので」と弾薬の支援を認めた。
政府側の答弁は苦しまぐれで、この弾薬問題は極めて象徴的である。強弁に終始する政府側だが、弾薬の例でお分かりのように、これは強弁でさえない。黒を白と言い立てているのである。これではわれわれ国民は納得のしようがない。返答に窮すると、「国際情勢が変わったので」とか「断じて戦争には巻き込まれない」と逃げを打ってごまかそうとする。かっての国民は「反対があったって通してしまえば何とかなる」人々だったかも知れない。が、現代は様変わりしている。決して衆愚ではなく、衆賢国家なのだ。加えて民主国家なのだ。一歩上の目線から見下すことはゆるされない。
政府側がテレビ等で躍起になって「ご理解」を求めても、実態を知れば知るほど反対に、反対がひろがるばかりだ。強弁を通り越して黒を白と言い立てているからだ。
なぜ、こんな傲慢な政府に対し、与党内から反旗を翻す者がいないのか。いくら支持率が下がっても構わないと思っているのだろうか。そろそろ与党内から続々と反旗を翻す人々が出てきてもおかしくない頃だが・・・。
(2015年7月31日)
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私は国会中継をあまり見ない。が、時期が時期だけに、今回の参議院の模様は時折、テレビチャンネルを回す。国会中継を聞いていて、なぜ、安倍内閣の支持率が特に今月に入ってから急落し、軒並み不支持が上回っているのか、その理由が分かる気がした。たとえば毎日新聞(支持35%、不支持51%)、日経新聞(支持38%、不支持50%)、日本テレビ(支持39.7%、不支持41.0%)、共同通信(支持37.7%、不支持51.6%)等々支持率は30%台に急落している。
自分の信ずる所に従って安倍政権を支持するのは自由だが、民意のこうしたドラスティックな支持率急落を受け入れないようでは話にならない。
さて、私が目にしたのは福山哲郎(民主党)、福島みずほ(社民党)、山本太郎(なかまたち)だが、その他野党議員と政府側とのやりとりを少しでもお聞きになれば、反対が広がる理由がお分かりになるだろう。武力行使の新三要件に該当すれば地球上の至る所へ自衛隊を派遣できるとか、仮想敵国を想定してすでに日米合同演習が行われていたとか、イラク戦争で市民や子供らが数多く犠牲になったとか、私の知らなかった事実が次々に明らかにされ、政府側答弁はしどろもどろに見受けられた。
そうしたなかで、極めて象徴的な問題点が福島みずほ議員から出された。周辺事態法では武器(弾薬を含む)の後方支援は禁止されていた。すなわち、それが従来の政府方針だった。支援は医薬品や衣類等に限定されていた。ところが今回は弾薬は支援物資にいれられている、という。福島みずほ議員が執拗に追求すると、政府側は「米国側のニーズが高いので」と弾薬の支援を認めた。
政府側の答弁は苦しまぐれで、この弾薬問題は極めて象徴的である。強弁に終始する政府側だが、弾薬の例でお分かりのように、これは強弁でさえない。黒を白と言い立てているのである。これではわれわれ国民は納得のしようがない。返答に窮すると、「国際情勢が変わったので」とか「断じて戦争には巻き込まれない」と逃げを打ってごまかそうとする。かっての国民は「反対があったって通してしまえば何とかなる」人々だったかも知れない。が、現代は様変わりしている。決して衆愚ではなく、衆賢国家なのだ。加えて民主国家なのだ。一歩上の目線から見下すことはゆるされない。
政府側がテレビ等で躍起になって「ご理解」を求めても、実態を知れば知るほど反対に、反対がひろがるばかりだ。強弁を通り越して黒を白と言い立てているからだ。
なぜ、こんな傲慢な政府に対し、与党内から反旗を翻す者がいないのか。いくら支持率が下がっても構わないと思っているのだろうか。そろそろ与党内から続々と反旗を翻す人々が出てきてもおかしくない頃だが・・・。
(2015年7月31日)