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Channel: 古代史の道
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お膝元風景

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 昨日、マンション管理組合の総会が開催されたので顔を出した。場所は稲葉地公園の一画に設置されている稲葉地コミュニセンターである。
 稲葉地公園というのは元水道公園と呼んでいた公園。名古屋市水道局の水道施設「稲葉地配水塔」が設置された場所だからである。配水塔はギリシャ神殿を彷彿させる円柱形の独特の建物で、一度実見したら忘れられない。その後配水塔の用途は廃止になり、昭和40年に中村図書館となった。さらにその図書館も移転し、現在その配水塔は名古屋市演劇練習館として活用されている。すぐお膝元に住んでいながら、長らく東京にいたこともあり、その円柱建物には一度も足を踏み入れたことがない。いま思えば図書館時代に一度訪ねておけばよかったと臍をかむ思いでいる。
 配水塔の沿革はさておき、総会を終わってコミュニセンターから出てきた私はゆっくりと帰途についた。その際、東側からだだっぴろいグランドを隔てて西側に目をやった。円柱塔の北側に当たり、写真にも左端に塔の一部が写っている。
 遠方で何の樹木か分からないが、紅葉の美しさに息を呑んだ。お膝元にこんな風景が演出されていたなんて!。まさに灯台もと暗しである。自戒も込めて、私たちは何かと遠くへ出かけて絶景を探しに出たがるが、必ずしもそれがいいことか、と思ってしまった。
   絶景は人の感性の鏡なるたたずみてみる近隣の園
   見慣れたる円柱塔もまぶしくて紅葉色なる頬を染めにし
 私はすぐ近くにいる自分なのだから、時として散策にやってくるのも悪くないな、と思った。が、同時に、いつでも来られるのだから、という思いがあって、そのうちに、そのうちにと行かずじまいに終わりそうに思われた。みなさんは、お出かけ派?、それとも近隣散策派?
           (2015年11月23日)
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