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Channel: 古代史の道
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他山の石

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 眼の話題だが、左眼を8月11日、四ヶ月おいて今度は右眼を今月8日、手術を受けた。その手術時間、左眼が3時間、右眼が2時間半を要している。通常の白内障だと10~15分で済むという話だから異常な長さだ。
 さて、私の場合、自覚症状もなく、普通に見えていた。なのになぜ手術かと言えば、突発性緑内障という診断で、緑内障の予防ということだった。
 手術は、まばたき出来ないように器械で眼を固定し、顕微鏡を使って行われる精細な手術だった。眼にレンズを装着する手術なのだが、そのままだと、レンズが眼の中にずり落ちる恐れがある。それを防ぐため、ずり落ちないように、レンズの周囲を丁重に縫いつけていかなければならない。これが手術に長時間を要した主原因である。
 私が注目していただきたいのは、突発性緑内障という診断である。その診断名からお分かりのように、突然見舞われた急性症状のため、自覚症状はなく、眼は普通に使えていた。なのに杉田眼科に駆け込んで診断を受けたのは、飛蚊症だった私は近在の町医者に月一回通っていた。ある日、どこかただならぬ雰囲気を感じて杉田眼科に診断を乞うたのである。私に言わせれば、失明は命の次に大切な器官だ。恐ろしいことである。何の自覚症状もなく、町医者に通っていなかったら、あるいはその異変に気づかないままだったかも知れない。通常の白内障だとたかをくくって軽く構えていると、手遅れにならないまでも、重症化する恐れがある。
 ことほど左様に自覚症状のないことほど怖いものはない。自覚症状が出てきてから、眼医者に行けばいいやと思っていると、私のようなことにならないとは限らない。
 以上、つつましやかな私の例ではあるが、この例が他山の石となれば幸いであると思って一文を弄した次第である。
           (2015年12月13日)
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