日々つれづれ-12トップへ
先日、手打ち蕎麦で名を馳せている店に出かけた。店の駐車場に車を止めて、降り立ったとたん相棒が叫んだ。「あら、キンカンだわ」。むろんキンカンの名は知っていたが、間近で実物を見たのは初めてだった。直径4,5センチほどの小さな柑橘類だ。今頃、自然な状態で実をつける柑橘類は珍しいと思った。そう思ったとたん、何の脈絡もなく、遠い遠い小学校時代の校庭を思い出した。なぜ小学校校庭なのだろう。入学式が間近に迫ってきたからだろうか。娘を送迎した頃の思い出が忽然として思い出された。
校庭の一画にキンカンが植えられて否か定かではない。植えられていたとしても、当時は柑橘類に特別関心があったわけではないので、それがキンカンだと分かった筈はなかった。が、ミカンより背の低い木だったので、今思えばキンカンだったかも知れない。そこでここではキンカンだったと思いこむことにして筆を進めよう。
校庭にキンカンの実のきんかんと鐘の響くが聞こえる気がす
キンカンの懐かしきかな小さき実成れる姿は小学生に似し
ランドセル背負い次々通りすぐキンカンの木のすぐ目の前を
ソバ屋に行くので、ゆっくりキンカンを見る暇はなかった。かつ、あいにくカメラを携帯していなかったので、写真に収めることもできなかった。
過去のことを思い出すのは私には珍しい。が、先日であったキンカンは私に無限の追憶を呼び覚まし、私をキンカンの下へと呼び寄せた。どうしても写真に収めようとカメラを持って出かけた。いやあ、キンカンと校庭。キンカンと小学児童たち。似合いますね。本当に。
キンカンや縁側に坐す遠き日々
政治家もキンカンなりて娘連れ
(2016年2月22日)
先日、手打ち蕎麦で名を馳せている店に出かけた。店の駐車場に車を止めて、降り立ったとたん相棒が叫んだ。「あら、キンカンだわ」。むろんキンカンの名は知っていたが、間近で実物を見たのは初めてだった。直径4,5センチほどの小さな柑橘類だ。今頃、自然な状態で実をつける柑橘類は珍しいと思った。そう思ったとたん、何の脈絡もなく、遠い遠い小学校時代の校庭を思い出した。なぜ小学校校庭なのだろう。入学式が間近に迫ってきたからだろうか。娘を送迎した頃の思い出が忽然として思い出された。
校庭の一画にキンカンが植えられて否か定かではない。植えられていたとしても、当時は柑橘類に特別関心があったわけではないので、それがキンカンだと分かった筈はなかった。が、ミカンより背の低い木だったので、今思えばキンカンだったかも知れない。そこでここではキンカンだったと思いこむことにして筆を進めよう。
校庭にキンカンの実のきんかんと鐘の響くが聞こえる気がす
キンカンの懐かしきかな小さき実成れる姿は小学生に似し
ランドセル背負い次々通りすぐキンカンの木のすぐ目の前を
ソバ屋に行くので、ゆっくりキンカンを見る暇はなかった。かつ、あいにくカメラを携帯していなかったので、写真に収めることもできなかった。
過去のことを思い出すのは私には珍しい。が、先日であったキンカンは私に無限の追憶を呼び覚まし、私をキンカンの下へと呼び寄せた。どうしても写真に収めようとカメラを持って出かけた。いやあ、キンカンと校庭。キンカンと小学児童たち。似合いますね。本当に。
キンカンや縁側に坐す遠き日々
政治家もキンカンなりて娘連れ
(2016年2月22日)
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