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Channel: 古代史の道
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身につく

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 前々回、私はアメリカの50の州名を覚えてご満悦と記した。「州名を覚えた」というと格好いいけれど、私のように記憶力が減退している者にとって、新たに記憶するというのも楽ではない。つまり「記憶するぞ」と構えて頭に叩き込もうとすると場所と州名を一致させるのは容易でない。ゲームを通して知らぬ間に覚えたというのが実態だ。
 ご承知のように、米国は政治、経済、軍事等々に抜きんでた国である。世界第一の国といってよかろう。なので何かとニュース面を賑わすことが多い。大リーグ、ゴルフ等の話題はもとより、音楽、芸能界の話題等々しかりである。今年は大統領選の話題でもちきりである。そしてきょう3月1日はスーパーチューズデイといって数多くの州で予備選挙が行われる。
 そしてこうした米国関連ニュースには総じて州名が欠かせない。たとえばスーパーチューズデイには、民主党の場合、ジョージア州、マサチューセッツ州、ミネソタ州など10余もの州で、共和党の場合も、アラバマ州、アーカンソー州、コロラド州などやはり10余州で予備選挙が実施される。これまでの私なら、「ふーん」くらいの反応だったが、ああその州なら西部のあの州だな、と即座に場所の見当がつく。ペーパーで覚えたのと異なって自然に身に付いていることを実感する。ゲームはたんにゲームに終わらないで、まるで米国民の一人になったような気分でニュースを楽しむことができるようになった。つまり、夢中になってゲームをやっている内に、換言すれば楽しみながら自然に地理と州名が頭に入ったのである。
 そして、ひとたび頭に入った州名は、ゲームそのものよりも遙かに実用的で、遙かに拡大した世界を私に用意してくれたのである。まさにゲームさまさまなのだ。こういうゲームなら、今度はヨーロッパ諸国に挑戦してみようか。
            (2016年3月1日)
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