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Channel: 古代史の道
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東海地震の話題

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 前回、英会話クラブの例会でFree talkingの話題の一つに今回の熊本大地震が取り上げられた。「今回の地震について私たちに何が出来ると思いますか」という話題だった。この質問は気軽にtalkを交わすFree talkingの話題としてはどこか場違いで、とまどう方が少なくなかったと記した。
 今回も地震の話題で「東海地震に備えて私たちがすべきことは何でしょうか?」というものだった。同じような話題に見えて、何とタイムリーで適切な話題だろう。
 まるで、前回のとまどいが話題の提供者に通じたかのように思われた。前回と打って代わって今回の話題は活発なtalkingが交わされ、中には具体的なアドバイスを試みる人まで飛び出した。気楽な発言の場である筈が、とまどって、発言が滞りがちだった前回と異なって、今回は何と大きな相違だろう。
 私は、同じ地震の話題でありながら、両者は似て非なる話題と思わざるを得なかった。東海地震はいつ起こってもおかしくない地震だと言われている。ひとたび起これば名古屋の場合は未曾有の災害となって私たちに襲いかかるだろう。この意味では他人事ではない緊急性を帯びた話題である。
 にもかかわらず、こうして活発な意見が飛び交うのは、頭の片隅のどこかに「なあに、まさか明日は起こらないだろう」という安心感があるからではなかろうか。「明日は我が身」という状況下にいながら、「そう受け止めたくない」という心理が私たちのどこかに働いているからだろう。人間というのは「ひとたび災害が起これば大変だ」と重々承知しながらそれに向き合いたくないという回避心理を持っているのであろうか。「災害は忘れた頃にやってくる」。まさに伊勢湾台風がそうであった。もっとも、「明日起こるかもしれない」などと考えたら夜もおちおち寝られなくなるが・・・。
            (2016年5月2日)
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