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雨の墓参り

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 宇宙について調べれば調べるほど謎や疑問が湧き起こる。たとえば、宇宙は膨張して今の姿になったとする膨張宇宙説。新人類が登場してから20万年。100億年以上の宇宙から」すれば、一瞬のこと。まして宇宙観測などせいぜい数百年。一瞬の一瞬。それで宇宙の歴史など分かりようがない。数学的モデルがどうあろうと素朴な疑問が湧く。膨大なブラックマター(暗黒物質)など、観測不可では手がかりさえつかめない。大小様々な謎なら無数に湧く。科学が進めば進むほど新たな謎や疑問が湧き起こる。そして、が、もう止そう。宇宙はおしまいと言ったばかり。
 きょう平和公園に墓参りにでかけた。祝日のお彼岸、通常なら渋滞で息もできないほどの混雑。そう予想してでかけたが、雨が災いしたのか、いつもの半分以下。おそらく三分の一にも満たなかったろう。道はガラガラ。往復あっという間に帰りついた。弟の言うようにまさに「拍子抜け」である。
 人それぞれの事情や理由があるのだろう。が、日頃「ご先祖様は大切、せめて墓参りくらいは行かないと」と言う人なら、雨が降ったくらいでは中止の理由にならないし、中止はしないだろう。私は毎年墓参りに平和公園に出かけているが、好天の日はひきもきらない人々でにぎわう。渋滞につぐ渋滞の様相を呈す。
 雨降りだとなぜこうもガラガラなのだろう。「ご先祖様は大切」、これはひょっとすると建前だけのことではないか。そう思わないと解釈できない今日の平和公園だった。
 しかし、一つだけ他の解釈がある。たとえばお正月の伊勢神宮や熱田神宮詣でだ。おそらく、神の恵みや日本神道など大部分の人々にとっては考慮のらち外だ。では墓参りや神社詣でになぜ人々は押し寄せるのだろう。思うにそれは人が行くからなのだろう。自主性や個性の欠如と嘆いても始まらない。それが日本の文化なのだ。
           (2016年9月22日)
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