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Channel: 古代史の道
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都市の魅力

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 昨日の日本経済新聞に「最も行きたくない都市、名古屋」と題する紙面が踊っていた。名古屋のことが全国紙面に話題になるのは珍しいので、思わず拾い読みした。どうも、地元名古屋市が調査した結果が話題になったようである。
 帰宅してネットで調べてみると、なるほど名古屋市がネット上で「都市ブランド・イメージ調査」を実施していることが分かった。主要都市とは、札幌市、東京区部、横浜市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、福岡市の8都市。
 私は若い頃、「地方の時代・文化の時代」(ぎょうせい)という著作を出しているが、その中で、名古屋は「だだっ広くて、偉大なる田舎と言われたりし、かつ、きしめんにしてもういろうにしても特別おいしくもまずくもなく、いわば特色がない。が、断然住みやすい街」という意味のことを記した。もう30年以上前の話だ。なので、この種の話題にはすばやく反応する。
 それはさておき、調査結果グラフによると、名古屋を推奨する人は最低。12.2%しかいない。七番目の東京区部が17.9%。あとは軒並み25%以上あって、トップの札幌市は51.4%に達している。が、極端なのは「訪問意向」調査で、「行ってみたいと思う」人はわずかに1.4%。ほとんどの人が行ってみたいと思っていない。8都市中断突の最下位。7番目の大阪市でも16.8%に達しているというのに、である。
 名古屋市は「これは目玉となる観光資源がない」と捉えているようだ。が、実質的、かつ、最大の都市の魅力は、観光資源なのではない。総合評価といってよいのが「住みやすさ」なのである。名古屋市の「2015年度市政世論調査」によると、約9割の人が名古屋は「住みやすい」と答えているのである。8都市をすべて訪問したことのある私は「断然住みやすい街」と記したのだが、現在そこに住み続けている幸せを感じている。
           (2017年3月11日)
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