Quantcast
Channel: 古代史の道
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1223

歯痛

$
0
0
日々つれづれ-15トップへ
 昨年の年末から本年の正月にかけて、歯痛にさいなまれている。生憎、歯科は年末年始の休診中。日に日に痛みが増し、いっときも早く訪院したかったが、休診中ではいかんともし難い。
 昨日は痛くてたまらなく、スギ薬局に寄ってロキソニンという鎮痛剤を買い求めた。薬に頼るのが嫌いなうえに、市販の薬の服用を極力避けてきた私も我慢しきれなくなり、ロキソニンに助けを求めた次第。が、ロキソニンは、薬剤師のいる店でないと手に入れられない。生憎、薬剤師は正月休暇中で、手中にしたのは別の鎮痛剤だった。
 歯痛にさいなまれた人ならお分かりのように、たった一本の虫歯でも、ズキズキ痛み、日を追って激しくなるので、耐え難い。年末年始の休診期間がこれほど恨めしく思われたことはない。歯痛の耐え難さは格別で、文章を書くことはもとより、本を開いて目を通す気にもならない。
   人はかく弱きものかと怒りさえ湧き来る歯痛ただ一本のため  (桐山芳夫)
   世の中が変じてみゆる歯痛がため不甲斐のなさに涙流るる   (桐山芳夫)
 鎮痛剤を服用してしばらくしてから床に就いたが、なかなか寝付かれず、うとうとっとした程度である。
 明けて、本日、待ちに待った診察日。受診の結果、やはり、奥歯一本の虫歯だった。午前中に治療を受け、明日もまた来院とのことだった。
 夕方になって痛みがやわらぎ、こうして一文を綴っている。天下国家だの、国際情勢だのと、勇ましい話が飛び出す人も少なくないが、たった一本の虫歯にかかっては天下国家も国際情勢なども形無しである。やはり、口角泡を飛ばすのではなく、一歩後ろに引いて見つめる姿勢が大事だと、歯痛は教えてくれた気がする。
             (2018年1月5日)
イメージ 1


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1223

Trending Articles