ハイビスカス

日々つれづれ－１６トップへ
　今回は私にしては珍しく書いてみたいことがいくつかある。世間一般は夏休みだのお盆休みだのが重なって、海に山に墓参りにと出かけたことだろう。そのお盆休みのことが私はすっかり頭から抜け落ちていた。
　全く無関係に見えたデジタメの置き忘れとお盆休みがつながった。実はお盆期間中にもう一度小牧市に出かける用事が出来た。私自身の用事というより、相棒の墓参りのためである。私はデジカメを喫茶店に置き忘れ、その翌日、早々と取りに行った。が、その一週間後、今回小牧に出かけたわけだが、小牧によほど私は縁があるようだ。
　さて、彼女を待つ間、例によって喫茶店やまざとに向かった。到着すると、張り紙がしてあって、「９～１８日は臨時休業します」とあった。私はびっくりした。カメラを取りにいく日が一日遅れていたら、ずっと十日間ほど店に入れなかったところだった。早々とカメラを取りに行ってなかったら、どうなっていたか分からない。そもそも、「お盆期間中は喫茶店はかき入れどきで、まさか休む筈がない」というのが私の先入観。いやあ危なかった。老夫婦経営のやまざとだから、孫たちがやって来るので、休んだ。これが私の推測だが、そのお盆期間も終了しようとしている。
　転んでばかりいる私だが、今回は間々観音の近くで、変わったハイビスカスを見つけた。垣根を大きく越える巨大なハイビスカス。色も柿色。鉢植えの赤い花しか頭にない私は、「転んでもただは起きない」という気分になった。
　　　　柿色のハイビスカスに驚きぬ高々と咲く無数に開き　　　　　（桐山芳夫）
　　　　どの花も発見ありきハイビスカス通りすがりの人と話せり　　（桐山芳夫）
　こうして、私のお盆休みは終末を迎えんとしている。デジカメの置き忘れ、お盆期間、見事なハイビスカス。何の関係もなさそうな三者が結びついた日となった。
　　　　　　　　　　　　（２０１８年８月１８日）