政治経済等時事問題おしゃべり
参議院議員通常選挙の投票日が目前(7月10日)に迫ってきた。
さて、今回の選挙の最大の注目点は自民党及び公明党の帰趨である。
ご承知のように、昨年与党(自民党及び公明党)は安保法制を強行採決した。国民の大多数がその成立ないし早期採決に反対したにもかかわらず、である。内容を云々する以前に安保法制は法律違反(違憲)ではないかということで国民の大多数は反対した。
誰が読んでも集団的自衛権は憲法第9条に違反する。私は昨年12月20日の稿で次のように記した。
「日本国憲法第9条は次のように規定している。
1. 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2. 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
第1項で「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と定め、2項で「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。」としている。
武力の行使はもとより威嚇も駄目と明言しているのだ。「陸海空軍その他の戦力」とちゃんと「その他の戦力」も駄目と明言している。これによれば明らかに自衛隊は憲法違反
である。専守防衛の自衛隊まで駄目と規定しているのだ。が、さすがにそれまで駄目となると、独立国家を保てない。なので自衛隊の設置までは「やむを得ずよし」として我が国はこれまで歩んできた。
が、素直に読めば、憲法にてらせば自衛隊の設置そのものが違憲になる。こんなことは上記9条を読んだ高校生でも否中学生でも分かる。それほどまぎれのない明瞭な規定なのである。」
参議院議員通常選挙の投票日が目前(7月10日)に迫ってきた。
さて、今回の選挙の最大の注目点は自民党及び公明党の帰趨である。
ご承知のように、昨年与党(自民党及び公明党)は安保法制を強行採決した。国民の大多数がその成立ないし早期採決に反対したにもかかわらず、である。内容を云々する以前に安保法制は法律違反(違憲)ではないかということで国民の大多数は反対した。
誰が読んでも集団的自衛権は憲法第9条に違反する。私は昨年12月20日の稿で次のように記した。
「日本国憲法第9条は次のように規定している。
1. 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2. 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
第1項で「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と定め、2項で「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。」としている。
武力の行使はもとより威嚇も駄目と明言しているのだ。「陸海空軍その他の戦力」とちゃんと「その他の戦力」も駄目と明言している。これによれば明らかに自衛隊は憲法違反
である。専守防衛の自衛隊まで駄目と規定しているのだ。が、さすがにそれまで駄目となると、独立国家を保てない。なので自衛隊の設置までは「やむを得ずよし」として我が国はこれまで歩んできた。
が、素直に読めば、憲法にてらせば自衛隊の設置そのものが違憲になる。こんなことは上記9条を読んだ高校生でも否中学生でも分かる。それほどまぎれのない明瞭な規定なのである。」
中学生や高校生はもとより、法律の専門家や関係団体もこぞって異議を唱えた。にもかかわらず、与党は強行採決したのである。
こんな明白な法律違反を、自民党及び公明党の議員の誰一人として国会で「憲法違反ではないか」と質問しなかった。それどころか、こぞって強行採決に加わった。
国民の反対をものともしないこの傲慢さは民主主義とは何かを考えさせられた。それ以上に日本は法治国家であることを完全に無視している。自分で法を制定する立場にある国会議員が、法を無視する!。そして質問さえしない議員たち。抑止力の拡充だの集団的自衛権の必要性など理由はあろう。が、どんな理由があろうと法は守ってこそ意味がある。不都合なら改正すればいい話だ。自分で決めておいて自分で違反を行う。そりゃないでしょ、といいたい。
自分は与党議員の一人だから異議を唱えなかったというなら、個人名を記して選挙を行う意味がほとんどない。かっての自民党は党を割ってまで喧々囂々の議論を行ったものである。単に与党ないし野党と記して選挙を行えば足りる全く無個性の議員の皆さんである。
憲法改正論議や改正を目指す動きはあっていいし、それを停める理屈はない。が、改正もしないで解釈だけで違憲同然の法制を整備するなんてことが許されてはならない。
私自身は期日前投票をすませている。以上のような行為を許してよいのか考えて一人でも多くの方が投票所に向かってほしい。
(2016年7月5日)
こんな明白な法律違反を、自民党及び公明党の議員の誰一人として国会で「憲法違反ではないか」と質問しなかった。それどころか、こぞって強行採決に加わった。
国民の反対をものともしないこの傲慢さは民主主義とは何かを考えさせられた。それ以上に日本は法治国家であることを完全に無視している。自分で法を制定する立場にある国会議員が、法を無視する!。そして質問さえしない議員たち。抑止力の拡充だの集団的自衛権の必要性など理由はあろう。が、どんな理由があろうと法は守ってこそ意味がある。不都合なら改正すればいい話だ。自分で決めておいて自分で違反を行う。そりゃないでしょ、といいたい。
自分は与党議員の一人だから異議を唱えなかったというなら、個人名を記して選挙を行う意味がほとんどない。かっての自民党は党を割ってまで喧々囂々の議論を行ったものである。単に与党ないし野党と記して選挙を行えば足りる全く無個性の議員の皆さんである。
憲法改正論議や改正を目指す動きはあっていいし、それを停める理屈はない。が、改正もしないで解釈だけで違憲同然の法制を整備するなんてことが許されてはならない。
私自身は期日前投票をすませている。以上のような行為を許してよいのか考えて一人でも多くの方が投票所に向かってほしい。
(2016年7月5日)
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