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Channel: 古代史の道
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青春ずろう

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 前回「青春ずる」とタイトルして妙な一文をお目に掛けた。その際、何と読むのだろう、ととまどった方もおられよう。それを承知しながら私は最後まで「青春ずる」にカナを振らなかった。今回、その疑問に答えると共にその意図を示したいと思ってペンを執った。
 ひとりよがりと承知の上で希望を示すと、「青春ずる」は「青春(はる)ずる」と読んでほしいのである。「青春を引きずる」の省略形のつもりなのである。「青春を引きずる」という言い方自体が耳慣れないだろうから、その省略形とは「何をかいわんや」である。苦手な文法上の活用を示すと、「青春ずらない、青春ずります、青春ずる、青春ずるとき、青春ずれば、青春ずれ」の五段活用(?)ということになろうか。
 意味は前回述べたので、省略するが、高齢世代に入っている私が「青春を謳歌している」などというのは、さすが常識はずれの私でもはばかられる。なので「青春ずる」、すなわち「青春を引きずる」ことなのだが、いま、この自分は「青春(はる)を引きずっている」と思って活動するのは決して心地悪いものではない。少なくとも「俺は老いた」などと思って消極的になるよりは遙かに前向きに生きることが出来る。
   影を追い紋白蝶を目で追えば春を引きずる心地するなり
   神明社春を引きずり合掌すさあ明日より事を始めむ
 いかがであろう。いつまでも鼻垂れ小僧のままでというのも決して推奨できることではない。が、いとも簡単に達観の道に立ち、悟りを開いた気になったのではその地点でその人の人生は「The End」になりかねない。少なくとも私はそう思っている。そしておそらく私の場合は息を引き取るまで「The End」とはならないだろう。
 さあ、皆様方、妙な「青春(はる)ずる」の五段活用(?)お分かりいただけたでしょうか。老いも若きも男も女も、大いに「青春(はる)ずろう」ではありませんか。
            (2015年4月9日)
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