日々つれづれ-11トップへ
つい数時間前のことだ。相棒のGFがやってきて、チィータイムと称し、私はコーヒー、相棒は紅茶を楽しんでいた。その際、たまたま目にしていたテレビ番組で涙を誘うシーンが流れた。おじいちゃんが父親代わりに赤子の頃から懸命に育てた孫娘が15歳になり、海外留学に向かうことになった。少女は、今まで言えなかった「育ててくれてありがとう」を言うために手紙をしたためて読み上げるシーンである。「小さい頃から厳しく叱ってくれてありがとう。また、おじいちゃんが癌にかかって手術したときは死ぬんじゃないかと思って心配でならなかった」といった趣旨の文面を読み上げた後、彼女は「今度は私がいっぱい勉強して一人前になり、恩返ししたいと思います」といった趣旨の言葉で締めくくった。このシーンに私はぐっときて涙ぐみそうになった。おじいちゃんになってから赤子から育てるのはどれほど大変だったかこの私にも容易に推察できたからである。
しかし涙ぐみそうになったのは私一人ではない。テレビ出演の面々も涙ぐんでいた。わが相棒も涙ぐみ、私の横顔を盗み見して言った。「泣いてるの?」。とたんに私の目から涙の粒がこぼれ出た。それを追いかけるように彼女は言った。「もらい泣きする人って優しいんだよね」。やや時間を置いてからやっとのことで私はこたえた。「なあに、年のせいだよ」。
本当はたんに涙もろいだけに相違ない。その後どうなったか、いたたまれなくなって私は自室に引っ込んだので、チャンネル番号も番組名も分からない。テレビのシーンに涙ぐむなんて、とうてい自慢出来る話ではない。下手をすると、安っぽいセンチメンタリズムとて一蹴されかねない。「けれども、一面では涙もろさは感応力を保持しているからこそ」と一応気張ってみた。うーむ。色々考えていて私が得た結論。間違いなく、やはり年のせい(ですよね)!!。
(2015年4月16日)
![イメージ 1]()
つい数時間前のことだ。相棒のGFがやってきて、チィータイムと称し、私はコーヒー、相棒は紅茶を楽しんでいた。その際、たまたま目にしていたテレビ番組で涙を誘うシーンが流れた。おじいちゃんが父親代わりに赤子の頃から懸命に育てた孫娘が15歳になり、海外留学に向かうことになった。少女は、今まで言えなかった「育ててくれてありがとう」を言うために手紙をしたためて読み上げるシーンである。「小さい頃から厳しく叱ってくれてありがとう。また、おじいちゃんが癌にかかって手術したときは死ぬんじゃないかと思って心配でならなかった」といった趣旨の文面を読み上げた後、彼女は「今度は私がいっぱい勉強して一人前になり、恩返ししたいと思います」といった趣旨の言葉で締めくくった。このシーンに私はぐっときて涙ぐみそうになった。おじいちゃんになってから赤子から育てるのはどれほど大変だったかこの私にも容易に推察できたからである。
しかし涙ぐみそうになったのは私一人ではない。テレビ出演の面々も涙ぐんでいた。わが相棒も涙ぐみ、私の横顔を盗み見して言った。「泣いてるの?」。とたんに私の目から涙の粒がこぼれ出た。それを追いかけるように彼女は言った。「もらい泣きする人って優しいんだよね」。やや時間を置いてからやっとのことで私はこたえた。「なあに、年のせいだよ」。
本当はたんに涙もろいだけに相違ない。その後どうなったか、いたたまれなくなって私は自室に引っ込んだので、チャンネル番号も番組名も分からない。テレビのシーンに涙ぐむなんて、とうてい自慢出来る話ではない。下手をすると、安っぽいセンチメンタリズムとて一蹴されかねない。「けれども、一面では涙もろさは感応力を保持しているからこそ」と一応気張ってみた。うーむ。色々考えていて私が得た結論。間違いなく、やはり年のせい(ですよね)!!。
(2015年4月16日)