NIFS50周年

日々つれづれ－１1トップへ
　相棒の母親の交通事故以来、私は腰痛を患い、それが治りきらない本日、伏見で英会話クラブ（NIFS）の５０周年記念式典が行われた。腰痛で大変だったが、敢えて出席した。ここまで本欄に記したことはないが、私は同会の創立者の一人である。といっても私は東京勤務が長かったので、カンバックしたのはここ１０年ほどのことである。同一の会が半世紀も続くのは並み大抵の努力ではない。みんな後に続いてくれた人がいたからこそ今日があるわけである。出席者は１３１人に達していた。
　私自身は何の力も持ち合わせがなく、創立者の一人の話だといっときはたった二人っきりの時があったという。会の自慢は結成時の「いずこの政治結社にもいずこの宗教団体にも影響されない自由な参加と活動」との精神をえんえんと受け継いできている、ということだろうか。
　NIFSは名古屋国際友好協会という名からお分かりのように、どの会員も全く平等で、一切上下関係のない点である。誰が誰に注意するわけではなく、全く自由でありながら、それでいて、秩序が保たれ、自制が利いている。
　国際的に活躍するメンバーもいるし、学者さんもいる。企業にいて活躍し、重要な要職をこなしている人もいる。他方、私のように年金生活者で、かつ、ひとりひっそりと暮らしている人間もいる。
　私の目から見ると、理想的なソサイティである。腰痛に苛まれながら、エッチラエッチラと出かけ、多少の無理があっても、５０周年という節目の記念式典に出席しようという気になるのもお分かりいただけようか。人と人とのつながりは、利害を越えてつながれていて、社会的地位、男女差、年齢差などを越えた上に築かれるものなのではなかろうか。５０年でも６０年でも否１００年でも続いてほしいと思っている。
　　　　　　　　　　　（２０１５年５月３１日）