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腰の軽さ

政治経済等時事問題おしゃべり
 安保法制の行方に気を取られて落ち着かない。それだけ私の中では、日本は二度と同じ道を歩んでほしくない、という気持ちが強い。「日々つれづれ」の方は休筆同様になっても、しばらくはこちらでおしゃべりを続けたい。
 さて、強行採決以降、安倍総理の発言や行動の軽さが目立ち始めた。あれほど反対が拡大している安保問題については、その反対をものともせず、わが道に信念をもって強行採決まで突っ走った、その同じ安倍さんが、今度は一転して世論に迎合しだした。森元総理と会談して手続きを踏んだかに見えたが、たんに形だけでダシに使ったに過ぎないことが明らかになってきた。先輩総理さえ利用する腰の軽さである。じっくり話を聞くという姿勢が全く欠如している。
 続いて民放のテレビ生放送に出演し、民意が大切、民意厳しいなどと発言する。軽いとは感じだしていたが、ここまで世論に迎合して見せる人物とは思わなかった。番組を一部しか見ていないので、確かなことは言えないが、中国を敵視などしていないかのごとく発言し、中国とは未来志向で話し合っている、と発言した。
 他方、安保法制についてはジオラマを使って火事にたとえて説明。アメリカ本土が火事(そんなことはあり得ない。もしあったら世界戦争になる)になった例で日本は手を貸すことはなく、あくまで日本が火事になった場合と、専守防衛を印象づけようとしていた。
 その内容はともかく、肝心の、違憲を犯してまで強行採決するほどの理由は、納得のいく説明は見られなかった。そして「だから国民の皆様、ご理解下さい」という。強行採決してしまってから、ご理解下さいも何もない。ご理解を得られてから採決すればいいではありませんか。
 中国等を敵視しているわけでなければ、これまでどおり専守防衛で十分。日本の強大な軍事力で戸締まり十二分の筈。
 それはさておき、以上のように、先輩総理をダシに使ったり、民放に長々と出演して火事の例で私たちが簡単に納得すると考えているのだろうか。いとも腰の軽い人物にしか見えない。そんな人物に与党議員の方々全員が日本をまかせておいて本当によいと思っているのだろうか。私には信じられないし、不思議でならない。そしてそんな見え見えの世論迎合姿勢を見せられて、簡単に私たち国民が納得するのであろうか。
 私のような庶民が気軽におしゃべりするのとはわけが違う。総理はもっとどっしりしていてほしいと願うのであるが、そう願うのは私だけだろうか。こんなに腰が軽くしか見えない人物にこぞって自民党議員が追随していてよいのだろうか。権力が欲しいのだろうか。かっての甲論乙駁時代の自民党が懐かしい。
           (2015年7月22日)
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