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Channel: 古代史の道
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古木楠

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 名古屋市中村区岩塚町に七所社という神社がある。私の居住地から車で七、八分の至近距離だ。昭和7年に「御田天神」と刻印された神鏡が発見され、延喜式神名帳に「愛智郡御田社」と登載される、いわゆる式内社のひとつである。神鏡の発見により、同時代史料を持つ、式内社中でも稀有な神社として注目されている。これを記事化し、本ブログにも掲載してある。
 昨日、その七所社の近くを通りかかったので、ふっと立ち寄る気になった。ここんところ寺巡りに夢中になっていて、神社の持つ荘厳な雰囲気を求めていたのかも知れない。境内に入ると、5年前に夢中になって見て回った頃を思い出してなつかしかった。本殿まで進んで合掌し、拝礼して左側に身を向けると、私の目に楠(クスノキ)が目にとまった。大変な巨木で、離れてみると、本殿の2倍余の高さを持つ。幹の大きさから推して、おそらく数百年以上にもなる巨木だ。境内の中で、本殿はもとよりどの境内社よりも長い年月を生き続けてきた古木に相違ない。
 当時の記事を読み返してみてもこの古木のことは触れられていない。撮ってきた写真を探しても見あたらない。気がつかなかったのだろうか。あの巨木が目に入らない筈はなく、きっと木に関心がいっていなかったのだろう。巨木楠の存在。それを私は今回確認し、ちょっと恥ずかしい気分に襲われた。私にとってそれは新たな発見であった。同じ場所、同じ光景、それを漫然とみていたのかもしれない。このことから、人間、同じものを見てもきっと見落としがあり、新たな発見があるに相違ないと思った。
 それにしても、それにしてもである。境内中もっとも古くから世の中をみてきた生き証人の楠を見落としていたなんて・・・。とてもじゃないがとうてい自慢できる話じゃありませんね。
           (2015年10月11日)
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