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Channel: 古代史の道
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 今年も明日大晦日を迎える。万葉集読解もさきほど今年最後の分を脱稿でき、ほっとしている。
 万葉集読解を始めたのは4年ほど前の2013年1月。動機はこうである。世界的に見ても希有な超古代歌集。この意味では万葉集はまちがいなく世界文化遺産だ。ところが、肝心のわが日本の人々に行き渡っていない。万葉集全20巻、それは一部の万葉学者の手に握られていた感があり、解説書もまるで紀要論文調。言語学だの古文法だのに埋め尽くされ、肝心の本歌を観賞するに至らない。私自身少しも面白くなく、本棚の肥やしになっていた。こんなことではいけない。万葉集をなんとか私たちの手に取り戻すことは出来ないか、大略こんな動機であった。
 こういう私の熱い思いが徐々に伝わったのか、通読して下さる方々が増え、背中を押して下さるのが感じられるようになった。4516首中、現在4176番歌が終了し、残りは340首。前半の長歌が残っているが、来年中には完成させられそうである。4516首といえば気の遠くなるような分量。棒を折りがちなこんな私でも、いつの間にか読者の方々の後押しを励みにここまでやってきた。「本年中には完成」を新年の目標にはっきり掲げられる所まできた。
 そうして、本欄もこれが今年最後の一文になる。本当に、ほんとうに拙文や拙い解説についてきて下さり、感謝しています。訪問者履歴を時々繰っていますが、同じような顔ぶれの方々も少なくなく、目には見えませんが、確実に背中を押して下さっているのを実感しています。皆々様、本当に後押しありがとうございました。そして、よいお年を迎えられますよう、願っています。最後に一首。
   見えなくも後押し人の存在を感ずるだけでありがたきかな
           (2016年12月30日)
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