松の内の終り

日々つれづれ－１４トップへ
　今朝、マンションの最上階にあがってみたら冠雪した霊峰御岳が、まるで目の前に鎮座してでもいるかのように輝いていた。同時に私の心もくっきりと晴れあがった。
　前回記したが、私は「おとそ気分」を敢えて振り払い、進撃開始と自分を奮い立たせようとした。が、いまいち、心は晴れやかではなかった。前回、一文を脱稿した直後に彼女がやってきて、晴れやかな姿を見みせてくれた。そして昨日は弟の家を訪れ、挨拶代わりに囲碁を楽しんだ。私の完敗だったが、顔を合わせることに意義があった。そして、今朝は冠雪した霊峰御岳の遙拝。これで、正月気分とオサラバする、私的儀式（区切り）がほぼ終了。
　霊峰御岳は遠いため、霧がかかってなかなか遙拝できない。年が明けて毎年苦労するが、毎日のように最上階まであがってみるのが新年の私の恒例。今朝、やっと待ちに待った御岳の冠雪した雄姿に出会うことができた。
　　　御岳の冠雪美し見えなくも我と岳とが結ばれて見ゆ
　　　遙拝を済ませ御岳後にするこみ上げて来る晴れやかさ何
　こうして、私の正月は名実ともに終わりをつげようとしている。松の内は正月飾りをはずす間ということだが、関東では普通１月７日まで。関西は地域によって大きく異なるようだが、１月７日から１５日の間をいうようだ。しかしせちがらくなった現代。私的感覚では本日、１月７日まで。
　　　　松飾りやがて近づく開始点
　　　　外すもう主婦困惑の松飾り
　新年早々の作歌も作句もかくて無事に終え、私なりの、あらたまの、私的儀式（区切り）の終了である。
　　　　　　　　　　　（２０１７年１月７日）