Quantcast
Channel: 古代史の道
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1223

親密外交

$
0
0
日々つれづれ-14トップへ
 ここんところ、阿倍首相の国際舞台での活躍が目立っている。4年ほど前だったか阿倍首相は積極的平和主義を掲げて諸国首脳との会合を重ねている。最近では昨年の12月プーチン・ロシア連邦大統領との会談、今月行ったトランプ米国大統領との会談が大きく報じられた。
 阿倍首相のこうした一連の首脳会談は積極的平和主義の一貫した行動と目される。首脳外交に批判的な意見も出ている。たとえば、対ロ会談では北方4島返還に何ら進展がなかった、とか、対米会談ではおべっか外交で物が言えなくなる、といった批判がある。
 私は相手のあるこうした首脳会談で拙速な成果を求める批判には首をかしげる。諸国と親密な関係を築こうとしている姿勢には称賛が湧くことはあっても、何も成果がないといって批判するのはあたらない。私は積極的平和主義を掲げての阿部外交を高く評価している。米国と親密な関係を築こうとする姿勢に悪い点があるとはとうてい思えない。積極的平和主義から受ける印象は「世界平和に積極的に関わっていこう」というもので、まさに高邁な理想に感じられる。歴代総理の中で、平和を掲げる人は多かったが、「積極的に平和に寄与」と銘うって、かつ、自らかって出る総理がいただろうか。
 ただし、ひとつ納得がいかないのは安保法制の強硬採決だ。自信に満ちたやりかたで、明らかに憲法違反の安保法制を強引に成立させたことだ。積極的平和主義ならやむを得ないと考えているのかもしれないが、憲法を改正してから進めるべきではないのか。憲法改正には賛成の私だが、違反のままでは立憲主義が泣く。
 安倍外交には親近感を覚えるが、憲法違反のままいくのは疑問。違反事実は日を追っても消えなく、解散選挙が遅れれば遅れるほど、自民党有利とは思えない。
 それはさておき、親密外交が悪いとはとうてい思えなく、頑張っていただきたい。
            (2017年2月21日)
イメージ 1


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1223

Trending Articles