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Channel: 古代史の道
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セルフネグレクト

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 ここ10年ほど前から「セルフネグレクト」が問題になっている。耳慣れない人も多いことだろう。この私自身一ヶ月ほど前に知ったばかりだ。一言でいうと自己放任のこと。
 人間誰しも、自分が嫌になり、身の回りのこと等自己放棄したくなることがある。孤独感や自己喪失感から何もしたくなくなる。したがって、高齢者だけではなく、男女を問わず、若い人にも見舞われることだろう。
 夫や子供に先立たれ、ないしは、ひとり暮らしになり、何事も手がつかなくなる。生きていること自体が面倒になり、虚無感にさいなまれ、買い物や食事はもとより、掃除、洗濯、片づけ等々が億劫になる。何事も無頓着になる。その一つが、住居のゴミ屋敷化、閉じこもり、ついには孤独死に至る。
 これは他人事ではなく、多かれ少なかれ、誰にも起こりうることなので、対策が急がれる。孤独死は高齢者に多く、セルフネグレクトが原因と目される孤独死の80%が高齢者の由である。
 物事に無関心や無頓着なのは、たとえば、私自身にもその傾向があり、この意味ではいつなんどき私自身がセルフネグレクトに陥るかもしれないのだ。
 セルフネグレクトに陥らないためには、私のように生き甲斐を持て、などと私は言わない。生き甲斐は簡単に見つかるものではないし、特殊なものは誰にも出来るものではない。金がかからず、誰にも出来そうなもの、それは生物を相手にすることである。金魚、草花、ペット等々、何でもいいから生物を育てたらどうだろう。自分自身に興味を失っても、生物への興味はなかなか消えない。飼えば手を抜くことは出来ず、自然に世話をする。草花の種なら100円、200円から買える。根本的解決にはならないかも知れないが、やってみるだけの価値はあると思う。チビくん(飼い猫)には癒されてますよ。
           (2017年3月1日)
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