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Channel: 古代史の道
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見事復活

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 15年余も前からベランダを青々と彩っていたカネノナルキ。厳冬期も含めて春夏秋冬いつも青々と目を楽しませてくれていた、いわば常緑樹。それがどうしたわけか、突然元気がなくなり、枯れてしまった。以来、一年半余にもわたって一枚の葉も出さず、かつ、ぽきぽきと刃物で切り取ったように多くの枝が自ら折れてしまった。
 原因は分からない。自分としては例年と変わらず手入れをしていたつもりだったので、諦めきれず、棄てずに一年半余も枯れ木のままベランダに置いておいた。常緑樹が一年半余も芽吹かないとは。その木を見るのが、辛く、やりきれない日々だった。
 ところがである。今年の4月に入った頃から折れた枝から次々に芽吹き始めた。その時の気持ちを本欄にも「復活に向かって」と題して記した。私は次のように記している。
 「信じられない事態が起こった。~中略~。私は祈るような気持ちで毎朝、様子をうかがい、カネノナルキよ、がんばれと声援を送っている。」
 以来、一ヶ月半、芽だけだったカネノナルキが次々に葉を出し、今では多くの葉が競うように空間を繁らせてきた。もう、完全に復活したと判断してよいだろう。近々に枝も延ばし始めるだろう。まるで、私の祈りと声援が届いたかのような力強さだ。むろん、これは自然のもつ生命力のたくましい復活劇であり、その復活劇をこの私が目のあたりにしていることにほかならない。
   一本の木の復活劇目のあたり見るが不思議さ神秘なるかな   (桐山芳夫)
   たくましき常緑樹なりまざまざとカネノナルキの力見せたり  (桐山芳夫)
 こうした復活劇に言葉はいらない。ただただ、目を見開き、自然の力のたくましさに感じ入るばかりである。「いやあ、カネノナルキ君よ、こんな愉快な気分になったことは滅多にないよ。ありがとう。本当にありがとう」。
           (2017年5月29日)
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