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Channel: 古代史の道
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懐かしき盆踊り

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日々つれづれ-15トップへ
 昨夕、盆踊り大会を見に出かけた。パンフレットが郵便受けに入っていて、近在の稲葉地公園で開催されるとあったので出かけた。よたよた歩きの私の足でも15分とかからない、いわば、地元の盆踊りのひとつと言っていい。自ら参加して踊るのが一番いいのだが、さすがに今の私では無理。始まって30分頃までいたが、写真を数枚撮って帰途についた。
 昔ながらの盆踊り風景で、市長だの区長だの、いわば来賓の挨拶は一切なく、いきなり始まった。昔、村落のあちこちで行われた、普段着の盆踊り。流れてくる曲も「月が出た出た(炭坑節)」だの「名古屋ばやし」だのといった昔懐かしいものが多かった。身振り手振りも高齢のこの私でもお馴染みの踊りだった。
 盆踊りといえば、近年では一宮市の七夕祭りくらいしか思い当たらないほど、遠い存在になっている。が、ここでは風船ヨーヨー釣りだのお楽しみ抽選会、五平餅、焼きそば、串カツ、かき氷等々の昔ながらの模擬店も設置され、往年の盆踊りそのままの雰囲気を醸し出していた。
 私は近在の老若男女がぽつぽつと集まってきて、立ち話に興じたり、子供たちが走り回っている姿を眺めている内に、うっすらと目に涙がにじみ出てくるのを覚えた。これしきのことで涙ぐむなんて、「涙もろいお人好し」とのそしりをこうむりそうだが、それでもやむを得ない。自分は庶民の生まれで、庶民の一人として、こういう場に身を置いているのがうれしいのである。
 「名古屋囃子でよっさよさ 踊れや踊れ 祭り提灯ともる頃 いりゃーせおどりゃーせ」
 こんな歌詞を耳にしながら、子供の頃の町内会の盆踊り風景が甦り、胸に迫って来るものがあった。
    ふるさとは時を重ねてなお迫る曲も踊りも一つとなりて  (桐山芳夫)
             (2017年8月20日)
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