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飛んだヒューズ

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 一昨夜のことである。ヒューズが飛んで部屋という部屋が真っ暗になった。たまたま相棒が遊びに来ていて、大騒ぎ。LED灯を頼りに、ブレーカーの有り場所を見つけ、やっと元に復帰した。部屋のあちこちの照明はもとより、エアコンも電気ストーブも冷蔵庫も洗濯機もテレビも電化製品という電化製品はいっせいにストップ。こんな経験などなく、隣家の明かりはついている。私は右往左往。相棒が導き出した結論はヒューズ。
 人間、暗闇のうえに原因不明の電気器具の全面ストップに遇うと、精神の収拾がつかなくなる。相棒の機転で復帰したものの、ひとつ困った事態が発生した。パソコンの起動中にヒューズが飛んだので、起動しなくなってしまったのだ。
 あれこれやってみて、やっと起動にこぎつけたものの、今度はインターネットがつながらない。あわてましたね。電源コードを種々抜いたり差したりした結果、なんとかネットにつながったものの、さんざん苦労した。
 私の場合は全面的にパソコンに依存している。便利この上ないと思って、自分の脳の一部のようにして、研究、調査、記憶等々の道具として重宝している。つまり、私にとってはなくてはならぬ道具だ。なので、パソコンが不具合だと、手足がもぎとられたようで、死んだも同然となる。
 私一軒のヒューズが飛んだくらい、大局的に見ればさほどのことはなかろう。が、こうした事態が、コンピューターに依存しつつ進行している現代社会。これが社会全体にかかわるインフラ面で起きたらと思うとぞっとする。
   ITは諸刃の刃ただ一歩狂えば虎口化誰か否定せむ   (桐山芳夫)
 機械的な不具合と異なって、ITの不具合は全世界を麻痺させかねない。一軒を襲ったヒューズが、人類奈落の底へと結びつかねばよいのだが・・・。
             (2017年12月22日)
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