日々つれづれ-15トップへ
私は二十歳くらいのとき、善意通訳をかって出たことがある。色々なことがあったが、中でもケニアの名古屋領事館の館員の知己を得て交友したことが忘れられない。その顛末は別に記すこととし、私が英会話を始めた頃、外国人は極めて珍しかった。
最近、外国人労働者が多くなってきた。私は、お金に余裕がなく、独り身のせいもあって、回転寿司、牛丼店、カレー店、喫茶チェーン店等々に出かける。いわば庶民の一人さながらの大衆店通いだ。こうした店で働く外国人労働者がめっきり増えてきたのを感じている。工場労働者、建設労働者等、他の職場のことはわからないが、私のよく出入りする上記のような店で働く外国人が増えている。
きりのいい2000年の計数を記すと、約21万人。それが2016年には108万人に膨れあがっている。5倍強の人が働いている。外国人労働者といえば、つい十数年前までは、中国人ないしフィリピン人と相場がきまっていた。中国人は日本人と区別がつかない人も多く、それ以外の外国人とみると、拙い英語で「Where are you from」とたずねてみる。答えは、ネパール、ブラジル、ベトナム、ペルーと様々だ。つい先日はパキスタンといわれて、「えっ」と聞き直した。様々な国から働きに来ている。
「Where are you from」を初めて耳にしたときは口をポカンと開けた。「Where do you come from」の間違いではないかと思ったのである。教科書で習った英語では後者しか馴染みがない。前者は「出身はどこですか」という意味なのである。この一言でいっとき外国人の方の表情がなごみ、以来、顔なじみになることがある。たった16年で5倍にも脹らんだ外国人労働者。日本も島国から真の意味での国際化を迎えつつあるとみてよいだろう。どうだろう、一度声をかけて見ては。「Where are you from」
(2018年1月8日)
私は二十歳くらいのとき、善意通訳をかって出たことがある。色々なことがあったが、中でもケニアの名古屋領事館の館員の知己を得て交友したことが忘れられない。その顛末は別に記すこととし、私が英会話を始めた頃、外国人は極めて珍しかった。
最近、外国人労働者が多くなってきた。私は、お金に余裕がなく、独り身のせいもあって、回転寿司、牛丼店、カレー店、喫茶チェーン店等々に出かける。いわば庶民の一人さながらの大衆店通いだ。こうした店で働く外国人労働者がめっきり増えてきたのを感じている。工場労働者、建設労働者等、他の職場のことはわからないが、私のよく出入りする上記のような店で働く外国人が増えている。
きりのいい2000年の計数を記すと、約21万人。それが2016年には108万人に膨れあがっている。5倍強の人が働いている。外国人労働者といえば、つい十数年前までは、中国人ないしフィリピン人と相場がきまっていた。中国人は日本人と区別がつかない人も多く、それ以外の外国人とみると、拙い英語で「Where are you from」とたずねてみる。答えは、ネパール、ブラジル、ベトナム、ペルーと様々だ。つい先日はパキスタンといわれて、「えっ」と聞き直した。様々な国から働きに来ている。
「Where are you from」を初めて耳にしたときは口をポカンと開けた。「Where do you come from」の間違いではないかと思ったのである。教科書で習った英語では後者しか馴染みがない。前者は「出身はどこですか」という意味なのである。この一言でいっとき外国人の方の表情がなごみ、以来、顔なじみになることがある。たった16年で5倍にも脹らんだ外国人労働者。日本も島国から真の意味での国際化を迎えつつあるとみてよいだろう。どうだろう、一度声をかけて見ては。「Where are you from」
(2018年1月8日)
Image may be NSFW.
Clik here to view.
Clik here to view.
