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Channel: 古代史の道
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歳月人を待たず

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 今朝、外出しようと玄関の戸を開けて外に出たとき、大きな声で、おはようと声をかけられた。見ると、下から階段を上がってくる知人の女性だった。知人と言っても、私の一階上に住んでいる、いわば隣近所の住人だった。
 彼女はマンション内はもとより、道ばたでもスーパーでも、マンション外のどこで出会っても大きな声で話しかけてくる。会話らしい会話はなく、一言か二言。言ってみれば、近所の知り合いオバさんだ。年齢は私などより十歳ほど若く、察するに、息子は独立して別に住み、夫と二人暮らしの様子。
 そんなことはどうでもいいが、彼女は元気いっぱい、数年前から散歩に精を出し、近在を歩き回っていた。大正橋(庄内川)に出かけたり、中村公園に出かけたり、という話を途切れ途切れに交わす会話から得ていた。こういうオバさんはともすると、人のプライベートな話を聞き出そうとしがちだ。「時々共に歩いている人は、娘さん?」とか「どこで知り合ったの?」といった類の話を・・・。が、彼女に限っては一切そういうことはなく、私は好意の目で見てきた。
 さて、彼女とはしばしば顔を合わせることもあるが、通常は数週間に一度くらいだ。「チビ(飼い猫)ちゃん元気?」それが彼女の第一声だ。今朝も「チビ(飼い猫)ちゃん元気?」が第一声だった。いつもと様子が異なるのは手すりにつかまりながら、えっちらおっちらと階段を上がって来る姿だった。「どうしたの」というと、「足が痛くて・・・。歳なんでしょうね」
 私は目を疑った。前回顔を合わせたのはつい、数週間前のこと。あんなにしゃきしゃきして元気いっぱいだったのに。私は歳月の経過の情け容赦のなさを思わずにはいられなかった。ただ、彼女の場合はまだまだ歳のせいだとは思わないが・・・。
            (2018年3月14日)
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