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Channel: 古代史の道
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バラの到来

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 バラの季節がやってきた。花というのは、梅、桃、桜、菖蒲とどの花もほぼ決まった時期に開花する。毎年、決まったように花開き、決まった花姿を披露する。それなのに、どの花も飽きることがない。ハナミズキはハナミヅキとして開花し、ツツジはツツジとして開花する。そうこうしている内にバラの季節がやってきた。夏を彩る紫陽花の開花も間近い。そしてどの花も去年と同じ姿をして花開く。それでいて、どの花も新鮮に見え、新鮮な驚きを与える。
 そんな花々の中にあってあちこちにバラが咲きだした。「薔薇ノ木二 薔薇の花サク 
ナニゴトノ 不思議ナケレド」は北原白秋の詩の有名な一節だ。薔薇を梅に変えても、桃に変えても成立する一節である。が、バラは花が大きく、目立つ。そして単独の花としてひときわ美しい。
 年々歳々、巡りきては去っていく季節。目を閉じて来し方に思いを馳せると、喜びにも悲しみにも涙がしみ出してくる。そうした移り変わりを感じさせてくれるもの。それが梅、桃、桜、菖蒲といった花々なのである。
 バラははなやかでありながら、親しみやすく、かつ、品格に富んでいる。英会話クラブに向かう途中、歯の治療を終えて歯医者から出て途中。散歩に出かけ、あちこちの公園や家々の庭や軒先で見かける。人気抜群の花といってよかろう。
 年々歳々、われわれは年を取り、老いていく。その摂理は誰もとどめようがない。巡りきては去っていく歳月。その摂理をバラはいっとき忘れさせてくれる。
     英会話途次に咲きたる赤きバラ       桐山芳夫
     バラ一本だけでも豪華園の隅     桐山芳夫
     赤白桃どれもバラなり校門に       桐山芳夫
            (2018年5月15日)
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