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Channel: 古代史の道
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マリーゴールド

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 最近、近在でマリーゴールドを見かける。喫茶店や料理店の軒先に咲いている。何という花だろうと思っていたら、相棒からマリーゴールドだと教えられた。
 実は、薔薇や牡丹や紫陽花に比べて私には印象が薄く、気にはなっていたが、積極的に知ろうとは思わなかった。が、「マリーゴールド」という名を聞いて、がぜん気になり出した。そこで、WEBでちょっと調べてみた。「メキシコ原産のキク科の花、4~10月開花」という知識を得た。が、私が最も印象に残った記述は「名前の意味は『聖母マリアの黄金の花』」という箇所だった。
 えっ、である。「聖母マリアの黄金の花」とは穏やかではない。聖母マリアはキリストを生んだ母の名。問題は「黄金の花」。マリーゴールドは色々な色の花が咲いているが、中に黄金色に近い花が咲いていた。なるほど「黄金の花」に相応しい。
   誰が付けしマリーゴールドなる名前口中幾度もつぶやいてみる  (桐山芳夫)
   金色に輝く花の背後より老い人出でていずこかへ去る      (桐山芳夫)
   マリーなる名の花なぜかピアノ弾く少女の姿浮かび来るなり   (桐山芳夫)
 多くは白いプランタンに植えられていて、横原に「いなばじ」と黒のマジックで記されている。「いなばじ」は地名の「稲葉地」に相違ない。名古屋市の推奨なのか自主連合なのか分からないが、花で街路を飾ろうという行為は見上げたものである。
 かくて、ここに一文を弄することにした。
最後の最後に「メキシコ原産のキク科の花]とあるようにマリーゴールドは日本古来の花ではない。当然のことながら俳句歳時記にはない。が、日本に根付いているように、季語に入れて悪い道理はない。なので、拙いながらここに一句。
    汗拭きてマリーゴールドの茶舗を出る     (桐山芳夫)
            (2018年6月21日)
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