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Channel: 古代史の道
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老人ホ-ム再訪

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 昨夕、弟が入所した介護老人ホームを訪ねてみた。入所して一週間、弟の様子を見に訪れたのである。
 弟は細かいことが好きで、たとえば、彫刻、人形などが好きである。が、手や肩に負傷を負ったため、塗り絵くらいはなんとか出来るだろうということだったので、事前に細かい塗り絵張と12色のカラーペンを買い求めた。
 弟は思いの外元気な様子だったが、持参した塗り絵張とカラーペンを差し出したら、にっこり笑って受け取ってくれた。本人としては老人ホームから出たがっていたが、むろん、車椅子を使わなければならない状態で、家に帰って一人で生活出来るような状態ではない。 もう一人の弟と同行し、三人で簡単な会話を交わした。部屋の中は職員の都合で見せてもらえなかった。なので弟の生活の様子ははっきりしないまま、三十分ほどで切り上げ、帰途についた。
 再訪中、入所者がそばを通りかかった際、職員が私に告げた。
 「ここは身よりのない人がほとんどで、こうして面会に来て頂くと、じっと涙ぐむご老人がいるんですよ」
 詳しいことは聞けなかったが、「身よりがない」というのは、両親はもとより、兄弟や子供たちがいないという意味に相違ない。離婚や死に別れ等々理由は様々なのだろうが、少子化ということも関係しているかも知れない。いずれにしても、老人ホームに入所していなければ、独居暮らしの方々なのだろう。帰り際にこんな言葉を聞かされて、私はなんともやるせない気分に襲われた。人は何か人の役に立ちたいと思って励んでいるときが幸せなのだろう。この意味において目下「万葉集読解」を続けていることが、私の中の幸せなのだろう。こう思って前方を見据えることにした。
            (2018年9月1日)
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