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Channel: 古代史の道
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蝶とコスモス

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日々つれづれ-17トップへ
 先日、歯医者に寄った帰途、コスモス畑を見かけた。コスモスはピンクやブル-が代表的な花で秋を彩る花の代表選手のひとつ。茎が細く伸び、弱々しく見える花だ。私は畑の横に車を一時停車し、そばに寄っていって、カメラを構えた。
 と、その時、一匹の蝶が飛んできて花の一つにとまった。羽を閉じたり広げたりしていた。すかさず広げた瞬間を捕らえてシャッターを切った。春に飛んでいるモンシロチョウとは違って、やや大きく、黒点模様をした蝶だ。揚羽蝶の仲間なのだろうか。何枚か撮ろうとカメラを構えなおしたとき、すぐに蝶は飛び去っていってしまった。
 花にとまり、かつ、羽を広げた瞬間の蝶。もしそれが撮れていたら奇跡だ。狙って待っても撮れない一枚。ほぼ瞬時に飛び去っていってしまったのだから、もしも撮影できていたら、まさに神った一枚になる。
 再生してみると、花にとまった蝶が、しかも羽を広げた瞬間の蝶が撮れていた。もうコスモスのことは頭から飛んでいて、私は興奮冷めやらなかった。久々にいい句が出来そうな予感がした。私は過去のことも思い出しながら作句した。
    羽広げ瞬時に捕らえた写一枚コスモスの園に揚羽とまりぬ  (桐山芳夫)
    瞬間を捕らえたことがうれしくて飛び去る蝶に頭を垂れる  (桐山芳夫)
    蝶とまるコスモス畑神々し      (桐山芳夫)
    コスモスや蝶のとまりぬ祇王でら   (桐山芳夫)
    茶舗に入りコスモスゆ去る蝶思う   (桐山芳夫)
    コスモスが咲いていたとふ宇治の里  (桐山芳夫)
    蝶ひらりひらりとまりぬ秋来たる   (桐山芳夫)
 偶然のもたらす驚き。久々に興奮冷めやらぬひとときであった。
.            (2018年9月21日)
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