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Channel: 古代史の道
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上野公園

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 前回、新宿歌舞伎町の夢を見たのでそれについてを記した。今回は上野公園である。これは夢ではない。東京勤務時代は実に30年ほど前であって、当時、私はカメラを所有していなく、したがって、自分で撮った写真はない。つまり、日本全国を巡り歩いた大部分は自撮りの写真がない。今思うと残念至極で仕方がない。
 ところが、上野公園については自撮りの写真がある。不忍池や西郷隆盛像の写真もある。名古屋で定年退職を迎え、カメラを購入し、5年前に上野公園を訪れているからである。
 上野公園は東京勤務時代に幾度も訪れている。不忍池や西郷隆盛像はもとより、上野動物園、国立西洋美術館、国立科学博物館等々に・・・。とりわけ、西洋美術に興味を抱いていた私は 国立西洋美術館に足繁く通った。私のこれまでの生涯で目にした名画の半分は、上野の美術館で見た絵画と言って過言ではない。モネ、マネ、ゴッホ、ルノワール、ピカソ等々の絵画作品はここで目にした。
 それだけに、上野と言えば国立西洋美術館が目に浮かぶほどである。上野の森はいつ訪れても、なにがしかの人々であふれていて、私を心なごませてくれた。
    訪れるたびに親しみ湧く上野足元にきたバレーボール球   (桐山芳夫)
    館の前の階段のぼる今日もまた名画に躍動上野に惹かれ   (桐山芳夫)
    くしゃくしゃの顔描きたるピカソの絵上野の森の奥深きかな   (桐山芳夫)
    あの西郷名画に仕立てた人や有る上野の空を遠く見つむる  (桐山芳夫)
    カラコロと枯葉舞い散る公園の上野の坂は寂しくもなし   (桐山芳夫)
 私にとって、上野公園は美術とは切っても切り離せないなつかしい思い出多き土地である。このためか否か、着流しの着物に身を包んだ、あの西郷隆盛像まで美術作品の対象に見えてしまうのである。
           (2018年11月14日)
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