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Channel: 古代史の道
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万葉集読解

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日々つれづれ-17トップへ
 私は、現在、懸命になって「万葉集読解」を書き直している。毎日進め、全体の5分の1が残っている。急がないと当初の目標通り今年の夏までに終わらない。
 幾度も記したと思うが、私は古文法や言語学だらけの脚注に埋め尽くされた万葉集ではなくて、万葉集全体を誰もが「通し」で読めるようにしたいと願って書き進めている。
 体力的にやや強引な所があるが、それを敢えて進める気になっているのは、万葉集は一部の研究者のためにあるのではなく、私たちみんなのためにある、という思いがあるからである。世界屈指の古くて、世界遺産といってよい万葉集。が、それを世に問うためには完成させなければならない。
 完成もさせずに、大きな口をたたいても始まらない。
 万葉集はわが国の貴重な文化遺産である。本来、「源氏物語」のように、私たち一人一人が「通し」で読んでいて、不思議はない文化遺産である。が、現実は、かっての私のように、古文法や言語学だらけの脚注に埋め尽くされて、単に書庫の片隅に鎮座ましましている人が多かったのではなかろうか。無数の歌集の中にあって、万葉集は飛び抜けて有名である。が、現実に「読み通した」人は何人いるだろう。
 4516首の万葉集を1首1首当たって、私たちが「読み通せる」ようにする作業は簡単ではない。が、それもこれも、完成させなければ意味がない。
 完成させてこそ、「どうでしょう」と言えるのである。
 死にかけた私のこと、のんびりしていられなくなり、急遽、懸命になって完成を急ぎ出したのである。「もう少し」、「もう少し」と呟きながら精を出している、ここ最近の私の姿である。
           (2019年4月3日)
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