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Channel: 古代史の道
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霊峰遙拝

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 毎年、新年が始まると、気持の区切りとして初詣と共に行っていることがある。霊峰御嶽と霊峰伊吹山の遙拝である。初詣は5日までに大小含めていずれかの神社に参拝する。あと、月末(正月末)までに数カ所出かけることもあるが、ともかく初詣の開始は5日までに行うのが恒例化している。これに対し、霊峰御嶽と霊峰伊吹山の遙拝は日にちが一定しない。自分の内部では15日までにはと決めているが、肝心の霊峰が目に映じない限りいかんともしがたい。
 私の住むマンションの最上階に上ると、北北東に御嶽が、西北西に伊吹山の雄姿が捉えられる。が、雪をいただいた両霊峰が視界に捉えられるのはよく晴れ上がっているときに限られている。晴れていても、雲や霧でぼんやりしていてよく見えない時がある。起床して勝手体操を行った後、天候を見計らって、カメラを片手に数日に一度最上階に上がって遠望してみる。が、なかなか好条件には恵まれない。これまでの経験では10日目頃までに捉えられる。だが、今年の場合は昨日の朝になってやっと両霊峰を遙拝することができた。冠雪した霊峰は実に美しく神々しい。しばらくじっと注視していると、自然に頭を垂れ、両手を合わせる気になる。霊山信仰には無縁な私だが、そんな私でも、冠雪した雄姿を眼前にすると、神秘的な気分に包まれ、キリリと身の引き締まる思いに捉えられる。初詣と霊峰遙拝は気持の区切り上、車の両輪である。両者が揃った今、落ち着いて本年の歩みを進めていけそうな気がする。
   冠雪しひときわ高くそびゆ山伊吹御嶽太古のままなる
   御嶽も伊吹の山も雪化粧森閑として声ひとつなし
   あらたまの年迎えたる街ひそか我らいただく霊峰御嶽
 いくつになっても、何度経験しても心洗われる気がする両峰である。
         (2015年1月14日)
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