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二度あることは

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 名古屋市では毎月「広報なごや」を発行し、全世帯に配布している。その第一面の下欄に川村たかし名古屋市長の随筆が載っている。軽妙なタッチの親しみの持てる随筆で、私はその読者のひとりである。今月号(3月号)の随筆で私の目に次の一文が目にとまった。
 「西区の菊井中学校では、陸前高田の中学生と相互に訪問するなど交流活動を続けている。」
 私の視神経は「菊井中学校」の5文字に集中させられた。そもそも、具体的な中学校名が随筆に登場するなんてことはない。何しろ名古屋市内には中学校が400校以上も存在し、なにがしかの理由もなく具体的な中学校名が飛び出すことは考えられない。では、偶然目にとまった菊井中学校とは何か。実はそれは私の母校なのである。偶然目にした学校名が母校だったとは、それだけでも希有なことに相違ない。
 ところが、ところがである。本欄の読者なら先刻承知の通り、先月、私は半世紀余も隔てた果てに中学時代の同窓生N,O君に出くわしている。それも同じ店で続けて・・・。むろん、私たちの母校は菊中なのだが、その菊中の名が、河村市長の随筆に偶然飛び出すなんて・・・。N,O君に出くわしたことだけでも奇跡的だと思ったのに、今度は400校以上も存在する中学校の中から私たちの母校名が登場するなんて・・・。偶然と言うにはあまりに不可思議な現象である。私は狐に鼻をつままれたような気分に襲われ、広報誌を机の上に放りだしたまま、どう考えたらいいのか見当もつかなかった。
 二度あることは三度あるという。これもそんな現象のひとつと考えればいいのかも知れない。喜んでいいのか悲しんでいいのか。占い師なら、「吉兆」だの「凶兆」だのといって格好の材料にされそうである。「N,O君との再会」プラス「N,O君との再会」プラス「母校名の登場」。いったいどう考えたらいいのでしょう。
            (2015年3月1日)
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