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Channel: 古代史の道
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オオカンザクラ

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 昨夜古代史の会の例会に出席すべく市政資料館(名古屋)に足を運んだら、北側に見事な花が咲いていた。桜に似ているが、桜ではない。少なくともソメイヨシノではない。花の風情も異なっているし、そもそもこの時期にソメイヨシノが開花している筈もない。木の根元に小さな板が立てられていて、「オオカンザクラ」と記入されていた。オオカンザクラ?。聞き慣れない名である。
 むろん、聞き慣れないのは樹木にうとい私のこと、少しも驚くに当たらない。梅よりも一回り大きな見事な花、樹木名などどうだっていいといえばいい。花の少ないこの時期にあでやかに咲いた花は、眺める私の気分まであでやかに彩る。
    梅よりも大柄にしてあでやかな花ほのぼのとオオカンザクラ
    振り返り振り返りして遠ざかる撮る人もありオオカンザクラ
 それにしても、名も知らぬ花だった故、帰宅するまで気になり、「王冠ざくら」と書くのだろうか、「多寒桜」と書くのだろうか、と様々に勝手推理を楽しんだ。原産地はどこだろうか、ヨーロッパだろうか、中国だろうか、と好奇心までくすぐられた。
 ところが帰宅して広辞苑や百科事典に当たってみて驚いた。どこを繰ってもそれらしき名は出てこない。私は泡を食った。あの立て板にあったオオカンザクラは別の木のこと?
 念のためにと思ってWEB検索を行ってみた。すると出てきた。出てきたのである、オオカンザクラが・・・。そしてそれは「大寒桜」と呼ばれていることが・・・。寒桜なら私も知っている。普通の桜と寒桜を交配させて作り出した人工品種か?。
 人工品種らしいことを知って私は若干複雑な思いに捉えられた。が、桜を代表するあのソメイヨシノだって交配品種だと耳にしたことがあるので、そもそも交配に拘るのは無意味だろう。花は「美しい」というだけで十分。花には何の罪もない。
            (2015年3月16日)
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