ロルフ記念日

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　矢車草に続いて草花の話題。古くからの（でなくとも、過去に遡って読まれた）方なら、３月１０日をロルフ記念日と名付けたことをご存じだろう。わがベランダに咲くアイフェイオン・ロルフフィーダーの開花日が２０１２年と２０１３年が全く同じ３月１０日だったことに由来している。ところが、昨年の場合、３月１０日になっても開花しなかった。それどころか１５日になっても２０日になっても開花に至らなかった。２７日になってやっと開花した。ロルフ記念日より半月余も遅れ、せっかく定めた記念日もあえなく潰え去った格好になった。
　四年目を迎えた今年はどうか。なんとぴったり３月１０日に開花したのである。四回中三回までが３月１０日。偶然というにはあまりにも出来過ぎている。昨年の場合は例外だったと考えても差し支えないことになった。
　ロルフ記念日は見事に復活したのである。貴少女を想起させる清楚にして気品漂うロルフ。小柄でとても愛らしく、私の大のお気に入りの花だ。今年、３月１０日に最初の一輪が開花したとき、その日がロルフ記念日とは気づかなかった。大幅に遅れた昨年の例があるので気にもとめていなかったのだ。が、数日前、「待てよ３月１０日といえばロルフ記念日頃じゃなかったっけ」とふと思いつき、過去の記事を繰ってみた。その結果、３月１０日はまさにロルフ記念日そのものであると知った。
　本日は３月２３日。昨年はこの日になってもアイフェイオンは一輪として咲いていなかった。今年の場合は１０日に開花した後、順調に開花を続け、今では十数輪もが咲きそろうに至っている。自然の営みとはいえ、不思議といえば不思議である。いったいロルフは３月１０日をどのようにして知るのだろう。やがてロルフはプランタン全面を覆い尽くすことだろうが、今からその日が来るのを楽しみにしている。
　　　　　　　　　　　　（２０１５年３月２３日）