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Channel: 古代史の道
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スコットランド問題

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政治経済等時事問題おしゃべり
 二ヶ月ぶりの「時事問題おしゃべり」である。
 英北部スコットランドの独立の是非を問う住民投票が18日(日本時間では18日から19日早朝)に行われ、開票結果は賛成44・65%、反対55・25%となり、スコットランドはそのままイギリス連合王国にとどまることになった。私自身よく承知していなかったが、あわてて調べた、いわば付け刃のままの知識によると、イギリスはイギリス本国、スコットランド、アイルランド、北アイルランドの4カ国から成る連合王国である。
東側の大ブリテン島と西側のアイルランド島が各々南北二つの国を形成し、併せて4国の連合王国という次第である。イギリスが4国の連合王国というだけで驚きだが、イギリス本国の北側に位置するスコットランドが独立を巡って紛糾していると知らされたとき、信じがたいほどの驚きに見舞われた。というのも、私は、イギリスは単独国家と思いこんでいたからである。「イギリスが4国の連合王国という程度の知識は中学生以上なら誰でも知っている」などとなじらないでいただきたい。私にはなんとなく程度の認識しかなかったのである。アイルランド島のことならまだしも、大ブリテン島が南北に分かれた二つの国だったなんて・・・。
 それはさておき、連合王国の一員なのだからスコットランドは今ではイギリス王国そのものといってよかろう。加えて、スコットランドが連合王国の一員になったのは1707年。なんと300年以上も前のことなのである。私がスコットランドのことを日本の九州や北海道のような感覚でイギリスと一体という感覚を抱いていたこともあながち無知蒙昧の故とは言い切れまい。
 私は英語に親しんでいることもあって、英国に対し、大きな親近感を抱いている。とりわけスコットランドには・・・。かってスコッチウイスキーを愛飲し、現在愛してやまないスコティッシュホールドのチビを飼っているし(等々は親近感とは無関係かな?)。、なんといってもスコットランドには非核運動が高まっていることもあって・・・。
 こんなわけで、スコットランドで独立問題が発生していると最初に知らされたときはびっくりした。というより信じがたい思いに襲われた。
 独立の是非を云々する立場にいない私であるが、300年余もイギリスになじんできた国が独立となると、本能的に影響の巨大さが心配された。具体的にはどんな影響が発生するか予測できる私ではないが、下手をすると、全世界を巻き込んで、甚大な波乱を招きかねないことが懸念された。なにしろイギリスといえば大方承知のように、かっては世界を席巻する大英帝国であり、現在でもなお、巨大な英連邦の国々の盟主なのである。その本国の一部が独立するとなると、何が巻き起こるか知れたものではない。独立問題を知って以降、私はこの問題の帰趨を固唾をのんで見守り、密かに懸念を抱き続けてきた。今回、かなりの大差でその結果が出た。世界を震撼させる事態に至らなくて決着し、安堵の胸をなで下ろした。これを契機にイギリスが「雨降って地固まる」ということになってほしいと願う次第である。
       (2014年9月20日)
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