さびしかったね

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　チビのことを書こうか、昨夜行われた女子ﾊバレー、日本対セルビア戰のことを書こうか随分迷った。対セルビア戰の方は互いに６勝１敗同士の激戦となった。フルセットまでいっての決着となったのが激戦を物語っている。が、残念ながら日本は敗れ６勝２敗となった。アメリカ、ロシア、中国、セルビアの４カ国が７勝１敗となり、２敗となった日本は厳しい状況になった。
　さて、飼い猫のチビくんだが、私の一週間ほどの入院期間中、たったひとりぼっちだった。相棒のA嬢に、毎日一回だけ食事その他をお願いしたが、基本的にはたったひとりぼっちだった。退院してきてしばらくは以前と変わらぬ様子だった。ところが、５日ほど前から毎日毎日私のそばにやってきて机に飛び乗って、机を占領するようになった。
　頭を撫でたり、のどをさすったりしてやると、いかにも気持よさそうに目を細めたり、私の腕に頭をのせたりして、３０分ほどもじっとしている。甘えているのか、頭やのどが気持いいのか分からない。が、きょうになってはっと気づいた。入院期間中、チビくんはたったひとりぼっちで寂しかったのだろうか。そういえば、最近しきりに、私が床に就くと、やってきて、私に添い寝するように、ごろりと身を横たえてしばらくじっとするようになった。こうした添い寝は以前はやっていたが、最近はやってこなくなった。が、退院後、再び始まったのである。そして、添い寝に加えて今回机を占領するようになったのだ。
　「そうか、そうか。チビくんはたったひとりぼっちで寂しかったのだろうな」と今頃になって気づいたのである。チビくんとはもう１０年も一緒に暮らしている。病院に出かける以外、言い歩も外に出ない。完全な家猫である。一週間、家を空けたことにより、チビくんは寂しくて仕方なかったに相違ない。それに気づかなかったなんて、またもチビくんに「ボケだぬき総身に知恵が回りかね」と川柳をひねられそうである。
　　　　　　　　　　　（２０１５年９月２日）