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Channel: 古代史の道
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万葉びとを思う

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 私が万葉集の読み解きを最後に行ったのが8月5日。なので、一ヶ月も中断を余儀なくされていたわけだ。むろん、右眼の手術を控えているので、本格的な復帰はもう少し先になる。が、私の内的渇望はうごめき始めた。
   ふつふつと湧き上がり来るこの思い再会求むや万葉びとと
   時越えて万葉の世の人々の憂きも辛きも今に鮮やか
   草枕旅にしあれば今一度吉野明日香の世界に戻らむ
   梅かざし恋に悩める人々の万葉びとの息吹聞こゆる
   遙か遠きいにしえの世の月なるや天仰ぎ見る万葉の月
 むろん、復帰はさほど容易なことではない。感覚を取り戻すのに時間がかかる。第一、資料の整理や準備にもそれなりの労力がかかる。一ヶ月だけのブランクだったが、大きな大きな一ヶ月だった。
 だが、だがである。私の内部深くがうごめき、万葉集読解の続行を促す内的渇望がふつふつと湧き上がってきた。つまり、次第に内的エネルギーが高まってきたわけで、それだけ私が元気になってきたことを示している。出来れば、右眼の手術が始まる、この束の間の時期に、一回でも二回でも読解を用意できたら、と考えている。出来るか否かも分からないこの時期に約束めいたことを記すのははばかられる。が、逆にそうやって自分を追い込まないとどうにもならない意志薄弱な私なのである。
 一般に人間は弱い。密かに努力し、出来上がった段階で、「どんなもんだい」と胸を張れればそれに越したことはない。が、私のように意志薄弱人間は公言してしまうのがよさそうである。そうすれば「公言したじゃないか、したじゃないか」と自分で自分を責め立てることができる。
           (2015年9月4日)
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