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Channel: 古代史の道
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巡り歩き

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 最近時として思うことがある。どこかへ出かけた時はその場所を出来るだけ回ることである。つまり、二度とここを訪れることはあるまい、と意識して回るのである。沖縄本島、石垣島、竹富島を訪れたときは、レンタカーを借り、あるいは自転車を借りて島中を駆けめぐった。むろん、日程や費用の関係もあってすべてを見尽くすということは出来ない。が、主要なポイントは回ったつもりである。
 島ばかりではない。たとえば八事山興正寺。広さでは名古屋で一、二位を争う寺だ。ここを私はほぼ一日かけて巡り歩いた。最初に本堂に行って参拝し、その周辺を見てから喫茶八琴庵に寄って昼食を取った。そして能満堂、大日堂、開山堂、奥の院を巡り歩いた。むろん、広大な墓地も巡り歩いた。遅い足なので楽ではなかったが、主要地点は巡り歩いたことと思う。
 その時点、時点では無我夢中で、後に何らかの役に立つなどとは思いも及ばなかった。が、最近なんらかの拍子に興正寺に話が及ぶと鮮明に巡り歩いたことを思い起こすのである。つまり話題についていけるのである。こういうことが「役に立つ」という範疇に入るか否か判然としないが、胸の中に豊かな引き出しとなって残っていることは確かだろう。
 むろん、二度とここを訪れることはあるまい、と意識して回るのは団体行動や同行者がいては不可能だろうし、まして仕事上訪れた時は制約がある。
 でも、と私は若い人に云いたい。しまい込んだ引き出しの中身はきっと記憶から消えない。少なくとも、人生の豊かな模様のひとこまにはなる。サマセット・モームのいう「豊かなペルシャ絨毯」の模様になる。
 積極的な気持で巡る。二度とここを訪れることはあるまい、と意識して回る。この精神で巡ったら、少なくとも後で後悔することはないだろうと思う。
           (2015年10月30日)
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