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昨日、小牧市に所用で立ち寄った。小一時間ほど時間があったので小牧山の麓に出かけた。紅葉には少し早いかなと思ったが、もう木々は色づいていた。ちょっとコンビニに車をとめて道路をまたいで麓に近寄ってみた。手すりにつかまって眺めていたら、そこはかとなく感慨に打たれた。
めぐりくる秋にいろづく小牧山哀しくあらずそそと寂しき
過ぎ去りし皆で騒げり紅葉狩り遠きこだまの声絶えゆけり
指さしてきれいと彼女に告げし夕紅葉の思いも遠くなりゆく
秋は感傷を招き寄せるのであろうか。いつもいつも前を向いて歩んできたつもりの自分。ふと気づけば自分の周囲に人はいない。これも、認めたくはないが、ご老体のせいなのだろうか。それとも、たんに気が弱くなっているだけなのだろうか。
万物やススキゆらめくほのあかり
覚悟なきままに歳月色づけり
こうした短歌や俳句をメモ用紙に書き留めながら、歳月は好むと好まざるとにかかわらず、次第に色づいていくことはやむを得ないと思わざるを得なかった。そそとした寂しさも感慨もとどめようがない。が、そう思いつつ、せめて、書き留める短歌や俳句だけは命の源泉。決して色あせることのない活力に満ちたままであってほしいと願った。
小牧山の麓の道路を、ゆっくりゆっくりと歩行し、行ったり来たりすること三、四度、ようやく私の心は落ち着きを取り戻した。私は右側を確認し、ついで左方面も確認し、ゆっくりと道路を横切った。反対側のコンビニに戻った私は、やはりゆっくりとした足取りで店内に足を踏み入れた。おにぎりだのパンだのを購入するためである。寒くて秋は一段と深まるような気がした。
(2015年11月3日)
昨日、小牧市に所用で立ち寄った。小一時間ほど時間があったので小牧山の麓に出かけた。紅葉には少し早いかなと思ったが、もう木々は色づいていた。ちょっとコンビニに車をとめて道路をまたいで麓に近寄ってみた。手すりにつかまって眺めていたら、そこはかとなく感慨に打たれた。
めぐりくる秋にいろづく小牧山哀しくあらずそそと寂しき
過ぎ去りし皆で騒げり紅葉狩り遠きこだまの声絶えゆけり
指さしてきれいと彼女に告げし夕紅葉の思いも遠くなりゆく
秋は感傷を招き寄せるのであろうか。いつもいつも前を向いて歩んできたつもりの自分。ふと気づけば自分の周囲に人はいない。これも、認めたくはないが、ご老体のせいなのだろうか。それとも、たんに気が弱くなっているだけなのだろうか。
万物やススキゆらめくほのあかり
覚悟なきままに歳月色づけり
こうした短歌や俳句をメモ用紙に書き留めながら、歳月は好むと好まざるとにかかわらず、次第に色づいていくことはやむを得ないと思わざるを得なかった。そそとした寂しさも感慨もとどめようがない。が、そう思いつつ、せめて、書き留める短歌や俳句だけは命の源泉。決して色あせることのない活力に満ちたままであってほしいと願った。
小牧山の麓の道路を、ゆっくりゆっくりと歩行し、行ったり来たりすること三、四度、ようやく私の心は落ち着きを取り戻した。私は右側を確認し、ついで左方面も確認し、ゆっくりと道路を横切った。反対側のコンビニに戻った私は、やはりゆっくりとした足取りで店内に足を踏み入れた。おにぎりだのパンだのを購入するためである。寒くて秋は一段と深まるような気がした。
(2015年11月3日)
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