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メタセコイア

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 名古屋市西区の庄内緑地公園。15年ほど前、バードウオッチングにしばしば訪れた公園だ。一昨日、NHKでメタセコイア(アケボノ杉)が今見頃との報道があった。その翌日、早速車を駆って出かけた。陸上競技場、テニスコート、ボート池、ピクニック広場等を擁する広大な公園だ。ウオーキングやジョッギングコースとしても人気が高い。
 さて、アケボノ杉だが、メタセコイアの名で知られる高木落葉針葉樹だ。広辞苑によると、中生代から中新世の化石で知られていたという。1945年、中国四川省で現世種アケボノ杉が発見され、注目を集めた。中生代といえば、2億5000万年前からはじまるという桁違いの超古代だ。メタセコイアという名はどこかに記憶があったので、この目でみたくなった、というわけだ。
 今回、メタセコイアを見がてら公園を一周しようと思ったが、さすがに私には荷が重く感じられた。それでも半周ほどしたであろうか。15年前とあまり変わっていなく、見る物、見る物が懐かしくてたまらなかった。
 肝心のメタセコイアだが、なるほどものすごい高木だ。写真のかなり手前に写っている人物と比べてもらえば分かるが、人間が小さく見える。もしも人間がもう少し木に近寄っていれば、人間は豆粒のように小さく見えるに相違ない。何しろ木の高さは20メートル余に達するというから驚きだ。円錐形に延びる美しい木だ。
 だが、私自身にとって最大の喜びは、こうして広大な緑地公園に立ち、足を運ぶ私自身の気力と姿だった。記憶にあったとはいえ、メタセコイアと聞いて、即座に足を運ぶ気になり、寒風をものともせず半周ほどの距離を往復したことだ。その好奇心の旺盛なことに、われと我が身をほめてやりたい気分だった。メタセコイアのほかにもたとえばこんな冬季に咲く十月桜が咲いていた。NHKテレビの報道、ありがとう、である。
           (2016年12月11日)
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