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Channel: 古代史の道
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初雪

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 今朝からここ名古屋ではしきりに降雪に見舞われている。今冬に初めて降る雪を初雪というらしいが、どこかぴんと来ない。名古屋の初雪は100年以上に渡って観測記録があるが、その平均降雪日(平年値)は12月16日、最速日は11月7日だった。つまり、今日1月14日の初雪はかなり遅い方である。
 初雪という語感からすると、私などは今年になってから初めての雪というニュアンスだ。本年がまさにそれで、1月降雪、すなわち正月になってからの初雪で、名実ともに、待ちに待った雪である。
 もっとも、正月過ぎてからの初雪は、地域によって大きく異なり、11月頃から降り出す地域も少なくない。なので初雪という語感から受ける時期は正月を迎えてからというのは私だけの語感かも知れない。
 私にとって初雪は春が近いというサイン。決して暗いイメージではなく、明るい希望に満ちた象徴なのである。幼少期から青年期にかけてほぼ一貫して名古屋に在住した私は、初雪はわくわくして待つ対象だった。それがこの期に及んでも抜けきらない。
   天空より降りしきりたる初雪に幼児のごとくはしゃぐ我なり
   素足のまま雪合戦に興じけり幼児の頃の遠き思い出
      初雪に新幹線の走り過ぐ
      まみれつつ買い物したり初の雪
 抜けきらない初雪のわくわく感は、青少年期から続いている。変わった点があるとすれば、感受性の鈍化だろう。感受性、すなわち私に内在する詩心のことだが、これだけは墓に足を突っ込むまで死守していたい。鈍化は許せるが、喪失は厳禁だ。詩心の喪失は私が私でなくなることを意味するからである。
           (2017年1月14日)
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