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名古屋の魅力

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 前回の本欄で、実質的、かつ、最大の都市の魅力は「住みやすさ」であり、かって、私自身「名古屋は断然住みやすい街」と記した記憶があると書いた。名古屋市自身は名古屋に人気がないのは目玉となる観光資源がないせいだ、と考えているようだ。
 本当だろうか。第一に名古屋には熱田神宮という大社が存在している。日本で一、二を争う大社といってよく、古代随一の英雄として名高い日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征に携行したとされる神剣「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」を神宝としている。由緒が深いだけではなく、現在もなお、参拝客(神社の参拝客数は正月三が日が突出して多く、おおむねこの数が代表されているようだ)は、230万人を超え、明治神宮や伏見稲荷大社以下全国屈指(5番目)の大社のひとつとなっている。有名な伊勢神宮や出雲大社が60万人前後というから、200万人以上は桁違いの参拝客だ。
 第二に、名古屋城。全国城郭管理者協議会が発表した2012年度の全国城郭入場者数
によると、第一位が首里城で、175万人、以下熊本城158万人、大阪城151万人に続いて名古屋城が147万人。こちらも全国屈指の入場者数を誇っている。世界遺産で有名な姫路城は71万人だから、147万人はその倍に達している。
 その他全国屈指のものは水族館、動物園等々がある。ただ、残念ながら、全国トップのものはあまり、見あたらない。が、熱田神宮と名古屋城だけでも、観光資源としては十分だろう。
 が、断トツではない点で、きしめんやういろうに似ている。アクがないといえばアクがないが、その点こそ最大の魅力であって、私などは「断然住みやすい街」と思っている。
 広い道路、一通りなんでも揃っている街、名古屋。木造天守閣にこだわらないで、市政担当者はもっと市政に自信をもってよいと思うのである。
           (2017年3月13日)
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