Quantcast
Channel: 古代史の道
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1223

菜の花

$
0
0
日々つれづれ-14トップへ
 小牧市の間々観音の近くで、たまたま菜の花を見かけた。菜の花はアブラナ科アブラナ属の花で、昔は菜種油から油をとるためにあちこちの畑で菜の花を栽培していた。近年あまり見かけなくなった。詩歌の題材にもしばしば取り上げられ、与謝蕪村の「菜の花や月は東に日は西に」が突出して有名である。俳句歳時記には、たとえば次のような句が載っている。
     遠く来て菜の花曇り城ヶ崎    (清水寥人)
     信濃路のまづしき花菜ざかりかな (村松紅花)
 幼少の頃、岐阜県笠原町にいた私は、保育園に通う道すがら、周囲の畑や野で当たり前のように見かけたものである。
 こんなわけで、菜の花を見かけたとき、非常になつかしい思いに捉えられた。注意して路傍を見渡していれば、見かけるのかもしれないが、私の住むここ名古屋ではやはりあまり見かけない。
 私はなつかしさに誘われて、菜の花の前の道を数度行ったり来たりした。バードウオチィングから草木類に興味を移している私は、時として今回のような、昔懐かしい草花に出会って追憶に誘われる。記憶力の減退を感じる昨今の私であるが、幼少時の記憶はなかなか消え去らないものなんですね。ここで、歌や句を披露するが、今後は歌や俳句は若い頃使用していた桐山芳夫の名で統一していきたい。
    遠出して菜の花見かく果ては雲         (桐山芳夫)
    次々と追憶たどる菜花見て   (桐山芳夫)
   園児帽列に混じりて菜畑を
            行くがうれしや遠いあの日 (桐山芳夫)
           (2017年3月17日)
イメージ 1


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1223

Trending Articles