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私はずっと気になっていることがある。ベランダに置いて楽しませてもらっていた木々たちだ。木々といっても、ハイビスカス三本とカネノナルキ二本の計五本だけだ。どうしたわけか一昨年の秋から枯れ始め、ハイビスカスは三本とも冬を越せず、枯れてしまった。5,6年は毎年真っ赤な花を咲かせ、元気だったのに。
祈るような気持ちで見守っているのはカネノナルキである。えんえん15年ほども生き続け、花まで咲かせてくれた。鉢植えながら根元の幹は両手でないと握られないほど太く大きくなった。年柄年中青々とした肉太の葉を繁らせ、つやつや光っていた。その活気にあふれた樹木がハイビスカスと時を同じくして枯れ出し、今年の年明けにはすべての葉を落とし、ほとんどの枝がまるで刃物で切り取られたように折れてしまった。
年柄年中青々としていた、いわば常緑樹のカネノナルキだ。その枝のほとんどがポキポキ折れるとは考えてもいなかったので、衝撃だった。もう一本のカネノナルキは生き残っていて、全滅は免れた。
枯れ死の原因は何だろうと考えてみたが原因に思い当たる節がない。肥料も水分も例年通りやっていて、それが枯れ死するなど、どうしてだろう。考えても考えても原因が分からない。細菌のせいだろうか。木にも寿命があるのだろうか、と考えたが、現実に枯れてしまった以上、どうにもならない。
ところがどうだ。今年の4月に入った頃から折れた枝から次々に芽吹き始めた。一年半も経ってから芽吹いてきたわけで、信じられない事態が起こった。いったいどういうことなんだろう。驚異的な生命力に私には思える。このまま再生を続け、ついには全面復活するかも知れないという期待が高まりつつある。私は祈るような気持ちで毎朝、様子をうかがい、カネノナルキよ、がんばれと声援を送っている。
(2017年4月11日)
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私はずっと気になっていることがある。ベランダに置いて楽しませてもらっていた木々たちだ。木々といっても、ハイビスカス三本とカネノナルキ二本の計五本だけだ。どうしたわけか一昨年の秋から枯れ始め、ハイビスカスは三本とも冬を越せず、枯れてしまった。5,6年は毎年真っ赤な花を咲かせ、元気だったのに。
祈るような気持ちで見守っているのはカネノナルキである。えんえん15年ほども生き続け、花まで咲かせてくれた。鉢植えながら根元の幹は両手でないと握られないほど太く大きくなった。年柄年中青々とした肉太の葉を繁らせ、つやつや光っていた。その活気にあふれた樹木がハイビスカスと時を同じくして枯れ出し、今年の年明けにはすべての葉を落とし、ほとんどの枝がまるで刃物で切り取られたように折れてしまった。
年柄年中青々としていた、いわば常緑樹のカネノナルキだ。その枝のほとんどがポキポキ折れるとは考えてもいなかったので、衝撃だった。もう一本のカネノナルキは生き残っていて、全滅は免れた。
枯れ死の原因は何だろうと考えてみたが原因に思い当たる節がない。肥料も水分も例年通りやっていて、それが枯れ死するなど、どうしてだろう。考えても考えても原因が分からない。細菌のせいだろうか。木にも寿命があるのだろうか、と考えたが、現実に枯れてしまった以上、どうにもならない。
ところがどうだ。今年の4月に入った頃から折れた枝から次々に芽吹き始めた。一年半も経ってから芽吹いてきたわけで、信じられない事態が起こった。いったいどういうことなんだろう。驚異的な生命力に私には思える。このまま再生を続け、ついには全面復活するかも知れないという期待が高まりつつある。私は祈るような気持ちで毎朝、様子をうかがい、カネノナルキよ、がんばれと声援を送っている。
(2017年4月11日)