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Channel: 古代史の道
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老後問答例

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歌号メニューへ
 前回は歌号問答は青少年等の若者だけではなく、退職後の高齢者にもうってつけの面があると記し、歌号問答の留意点を記してみた。で、今回は高齢者が歌号問答を行うとどんなやりとりが想定できるか例示してみたい。
 先ず、歌号問答を始めるにはどなたでもいいが、やりとりをする相手を見つけて頂きたい。これは二人ないし三人でやりとりするいわば相手との共同で作られるのが歌号作品なので当たり前のことである。単独でやってできないことはないが、それはあくまで練習である。
 さて、退職して年金生活に入ったAさんは、歌号問答の存在を知って、かって同僚だったBさんに電話した。そして歌号問答のやり方を説明した。
B:うん分かった。が、えらく単純な問答だな。
A:そうなんだ。でも退屈しのぎにはなると思って電話したんだ。
B:とにかくお題と親を決めればいいんだろ
A:そうそう。君はメールやってるよね。実際にメールでやりとりしてみよう。

 という次第で早速AさんからBさんにメールが入った。
A:先ず最初は小生が親を務めるよ。お題は「年金生活」。いくよ。
  「なんとなく落ち着かないよ」
B:えっ。そんなんでいいの。ストレートだねえ。じゃあ、返すよ。
  「ゴロゴロと家にいるだけ」
A:そのまとめは。えーっと。じゃあ。
  「あれだけ欲した自由得たるに」
B:おっ。なかなかやるもんだね。じゃあ今度は我が輩が親。お題は「衣替え」。
  「衣替えなにやら侘びし」
A:了解。じゃあ小生の返し
  「ネクタイを選ぶ要なし」
B:うーむ。じゃあ。
  「衣替えさえ張り無き老後」
A:おっ。作品らしくなったね。この歌号作品、記録しておこうか
B:いいよ。結構らしくなるもんだね。

 こんなふうに交代しながら小一時間もつづけ、作品は十余緒に及んだ。
 その中からここに三緒だけ掲載しておこう。

1:お題は「秋深し」
   秋深ししのび寄る影
   軒先に柿たわわなり
   としに抗いハシゴを登る

2:お題は「顧客」
   苦情処理追われる日々も
   口論の果てに納得
   ひとみな必死まかない故に

3:お題は「孫」
   就職の祝儀を孫に
   露店にて積み木せがまる
   今となりては遠き思い出

 以上、別にメールでなくとも、手紙に複数のお題をしたためて、じっくりやりとりすることも可能かと思う。ひとたびはまれば時の経つのも忘れて夢中になるかも知れない。人は相手を求め、何かに積極的に関わっているときこそ満たされると思うから。
(2014年10月27日)
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