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Channel: 古代史の道
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ひと区切り

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 万葉集読解開始してから、今回やっと最終回を終え、一応の区切りを迎えた。開始したのは2013年1月。ここまで来るのに4年4ヶ月の月日を要したことになる。
 さて、「一応の区切り」と記したのは、ほかでもない。私の当初の思いは短歌だけを先ず終えようということだったので、その意味では全歌を終えたので、一区切りついたことになる。が、万葉集は長歌を含めて万葉集であり、かつ、歌に付随して記されている題詞や注意書き含めて万葉集だと分かってきた。短歌だけでは分からない、当時の人々の心情や生活をうかがい知るのに不可欠だと気づいた。
 そこで、後半から長歌も含め、万葉集全貌を見つめようと思い直した。短歌と長歌を切り離して見るのではなく、一体として見る必要があると思った。「一応の区切り」と言ったのはこういうことである。
 残した長歌は巻1~10の長歌で、133首を数える。相当の分量だが、これを明日から追加していかなければならない。場合によっては目次も含めて全面的にやり直さなければならなくなるだろう。
 仕上げ作業では済まないだろう。どう追加していくか考えている所だが、なので、とうてい区切りだなどと言ってられない現状だ。
 だが、万葉集を通読する形にもっていくとともに、個々の歌を開いても単独で分かるようにしたい、というのが私の願いだ。両者の要求を同時に満たすのは容易なことではない。通読に耐えるには繰り返しを減らし、煩雑感を減少しなければならない。個々の歌そのもので分かるようにするには当然、通読の事情に構ってはいられない。両者を満たすのは思った以上に大変。
 もっとも、通読出来る万葉集にすることが優先。古文法だの言語学だのの知識をいくら事細かに解説されても、私たち一般の文化にはなりっこない。
 こんな思いでこれから最後の仕上げに入るが、かげながら応援していただければ幸いである。
            (2017年5月11日)
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