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Channel: 古代史の道
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太閤祭へ

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日々つれづれ-14トップへ
 昨日、豊国神社の例祭に出かけた。秀吉公を祀る太閤祭であるが、中村区民祭という位置づけにもなっている。次第に足腰の衰えを意識せざるを得ないのに、大勢の人混みが予想される場所になぜ出かける気になったのだろう。相棒に誘われ、二つ返事でオーケーを出した。
 太閤祭は年々人の集まりが多くなっていて、全国化しつつある。日本有数の大鳥居をくぐって、広い参道を約1キロ歩むと豊国神社の境内に入る。その両側に屋台がぴっしり並ぶ。その参道も人々で埋め尽くされ、その間を御輿を担いで練り歩く。女性の御輿かつぎも出る。盛況この上ない。
 前回、三年前の五月、同じ女性と人混みにもまれながら、途中で休憩を取りつつ、境内の奥の茶席にたどりついて抹茶を楽しんだ。
 今回も同様に茶席にたどりつき、抹茶を楽しんだ。こう書くと、なんでもないようだが、足腰が十分とは言えない私、人混みの中を1キロ余くぐり抜けるのに、正直ひと苦労だった。往復3キロ弱。3時間ほど人混みの中にいたことになる。
 覚束ない足取りの私を見て相棒が言った。
 「疲れたでしょう」。
 負け惜しみではないが、休憩しながらのゆっくり歩行だったので私は答えた。
 「いいや、さほど」
 「人混みを苦にしない人だもんね。私もよ」
 こんな短い会話でも、私たちは「アハハハ」と笑い転げた。お互い様、というわけである。が、笑い転げつつ、私は十分に歩行できない自分が、情けなく、かつ、彼女に済まない気持で一杯だった。太閤祭に出られたことがうれしく、楽しくてならなかった。
            (2017年5月15日)
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